「大韓航空機爆破事件から20年・金賢姫を捕らえた男たち」 | Marc のぷーたろー日記

「大韓航空機爆破事件から20年・金賢姫を捕らえた男たち」

20年前の大韓航空機爆破事件の裏で、事件の実行犯を追い詰め、逃亡を阻止した日本人大使館員 3人の実話を、本人のインタビュー映像を交えながらドキュメンタリータッチで映像化したドラマを観ました。
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大韓航空機爆破事件から20年金賢姫を捕らえた男たち
~封印された3日間~
事件当時のことは今でも鮮明に覚えています。「日本人」による爆破事件ということで日韓関係に暗雲が漂いはじめていたのが、すぐに日本人になりすました北朝鮮工作員による犯行ということが分かって、「スパイ映画みたいだ…」と思った記憶があります。

それにしても、事件を解決に導いたのは、いわゆる「キャリア」のベテラン外交官ではなく、若手の「ノンキャリア」や、他省庁や民間からの「出向者」だったんですね…。

こういった表に名前の出てこない人たちが「国を守った」という話は、いかにもフジテレビが好みそうな題材で、かなり力を入れて作ったんだと思います。ですので、番組としてはなかなか見応えがあったと思います。

ただ、既に 40歳を過ぎている高嶋政伸さんが 27歳の役を演じ、まだ 24歳になったばかりの伊藤淳史さんが 31歳の役を演じるというのは、どうしてそういうキャスティングになったのかが謎です。役柄のキャラクターから見て、配役を逆にしても問題ないのではないかと思います。

それに、そもそもドラマ仕立てにする必要があったのかも疑問です。元々「スパイ映画」のような劇的な内容なので、それをドラマ仕立てにしてしまうと、どことなく「架空の話」に見えてしまうのです。実際、細かいセリフの中に「それはドラマとして狙い過ぎだろう」という不自然さがあって、しらけてしまう部分があったことも事実です。

普通に「ドキュメンタリー」として映像化した方が視聴者に「現実の出来事」として強く訴えたんじゃないかと思えるだけに、作り過ぎのドラマ化はいかがなものかなぁと思ってしまうのです。