土曜ワイド劇場30周年特別企画「半落ち」 | Marc のぷーたろー日記

土曜ワイド劇場30周年特別企画「半落ち」

映画化もされた横山秀夫さんの小説を椎名桔平さんと渡瀬恒彦さんの主演でドラマ化したものを観ました。

テレビ朝日「半落ち」

横山作品を原作にしたものに「ハズレ」はほとんどないので、期待して観ました。派手さはないものの、手堅くまとめた豪華なキャスティグも僕好みでしたし。

感想を一言で言ってしまえば「なかなか楽しめました」。

ただ、芸達者な役者たちの中で唯一、終盤のキーパーソンとなる青年を演じた中林大樹さんの演技があまりに下手で、そこで一気に冷めて (醒めて) しまったのです…。
もちろん終盤のストーリー展開自体も「それはちょっとありえないでしょ…」というのもありましたが…。
この男の子はどこかで観たことあるなぁと思ったら、今年の 5月にテレビ朝日で放送されたドラマ「めぞん一刻」で五代裕作役に素人からオーディションで抜擢された男の子でした。

五代役にしては中途半端にイケメン過ぎて「合ってないなぁ」と思ったのですが、今回も役に全然合ってない…。

彼のルックスは、ちょっと現実離れした雰囲気があるので、「仮面ライダー」や「ウルトラマン」のような「ヒーローアクションもの」や SF などのファンタジックなストーリーやオカルト向きだと思うんです。

ですので、今回のようなリアルなストーリーでは思いっきり浮いちゃう。もちろん演技が未熟というのもありますが、それ以上に周りの役者との「相性」「バランス」が悪いんです。

テレビ朝日でデビューさせた俳優だから、少しでもテレビ朝日の作品で露出を高めたいのかもしれませんが、もう少し本人のキャラクターイメージを活かしてやらないと、彼は役者としてじきにダメになってしまうと思います。