「黒水仙」('01) | Marc のぷーたろー日記

「黒水仙」('01)

ワーナー・ホーム・ビデオ
黒水仙 特別版

イ・ジョンジェさん主演の朝鮮戦争時代の悲劇を背景にしたサスペンスです。他にイ・ミヨンさん、アン・ソンギさん、チョン・ジュノさんなど豪華キャストに加えて、宮崎県の全面バックアップによるロケシーンなど、大作映画として話題となり、ヒットもした作品です。

ちょっと期待して観たのですが…




惜しい…。



役者さんたちの演技は素晴らしく、また中盤までの重厚感のある演出と画面作り、そして派手なアクションなど、まさに見応え充分。ぐいぐい引き込まれてしまいました。朝鮮戦争時代の映像も迫力満点でしたし。

ところが宮崎ロケのシーンから急にチープな展開に…。

いかにも観光地とタイアップした 2時間サスペンスのノリ…。このスタイルは韓国では珍しいんでしょうけど、2時間サスペンスを見慣れた目には「なんだかなぁ…」。

また、クライマックスもあまりにあっけない…。まさに日本の 2時間サスペンスのクライマックスにおける「断崖絶壁シーン」のノリ…。

そして何よりチープに見えてしまったのは、役者たちの「老けメイク」。

50年の時の流れを同じ俳優に演じさせるのは、いくら韓国では珍しいことではないにしても、やはり無理がありすぎます。せめてもう少しメイクがちゃんとしていればいいんですが、どうみても「コント」にしか見えません。

繰り返しますが、役者たちの演技に文句はないだけに「もったいない」。

また、アン・ソンギさんが (演技に文句はありませんが) 役の設定年齢と実年齢に差がありすぎて違和感アリまくり。せめてイ・ミヨンさんと並んだときに違和感のないように見える俳優を配すべきだったと思います。

基本ストーリーが感動的によくできているだけに、細かいところの「手抜き」とも思える部分が、本当に残念…。

でも、取り敢えず、


イ・ジョンジェ、カッコ良すぎ!!


とだけ叫ばせていただきます。だって本当にカッコ良かったんです v(^^)v


ところで脇役好きとしては…

大のお気に入りのイ・ギヨンさんが極悪な役で出演しているのですが、老けメイクがあまりに「やりすぎ」で、見るも無残な姿にされてしまったのが悲しい…。ホントはめちゃめちゃカッコいいのに (;o;)

また主人公の同僚刑事役で「復活」('05) のキョン・ギド班長役でお気に入りになったイ・デヨンさんが出演していますし、更に、カン・ソンジンさん (ジンス@プロポーズ ) やキム・スロさんも印象深い役柄で友情出演しています。