G663は洋墓やデザイン墓によく使われていますね。
久しぶりに石について書いてます。
中国白御影石について書いたので次は色目のものをと思って、今回はG663です。
中国には赤系の石は色々あるんですが、おそらくいちばん良く使われているのはG663ではないかと思います。(統計とったわけではありませんが)
他にもあるんですが、正直なところぜんぜん使わないので説明は省きます。
G635とか古臭いような感じしかしないし、他の石もなんだか下品に見えて、ピンク系の石はこの石以上のものは無いので、G663について話します。
G633について
産地:福建省
見掛け比重:2.593t/m3
吸水率:0.195%
圧縮強度:118.26N/mm2
ネットで石材店のHPを見てみると、洋墓やデザイン墓に多く使用され女性に人気であると書いてありますが、実際そうです。
この石も水を良く吸います、ピンクだけに目立つんですよ。(笑)
また石材店が勝手に名前を付ける「あだ名」もたくさんありますね。
この石など類似のものは無いし、わざわざ中国桜御影なんて呼ばないで正式名称で呼べばいいのに。
関東の民営墓地でも良く見ました。
富山では新しく建てられたG663ってあんまり見ないんですよね。
実際のところブームは過ぎ去ったという感じですかね。
お客様から要望されない限りは見積書に書くこともないし、実際私は他の石を勧めます。
ネットで調べてみたら重要な記述を見つけました。
「流れがありその箇所から風化が始まるのが欠点です。それが、始まると段々大きくなって行きます。」
「経年変化が目立つ可能性があるので確認が必要です。」
「色調、石模様にバラつきがあります。」
多くの石材店のHPにはG663の欠点など書いてありません。
採石される場所によって色と模様が少々違って一部の石は流れから風化が進み経年劣化する、ということを消費者は石材店から聞けるんでしょうかね。
経年劣化が目立つ可能性があると言われてもどうやって確認すんの?確認のしようがないですよ。
G663、これ以上ピンク色が強い石は知らないので、ピンク色が好きな人はこの石しかないですよね。(色が好きだと言われたらダメだというわけにもいきません)
まだまだ使用されてる地域はあるとは思いますが、色が好きだという人にしか勧めたいとは思いません。
新しい時はきれいなんですけどね。
次はG654です。