なんでお墓の価格がこうも違うのか? | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

富山・石川でお墓の購入を考えてる方
関東や都市部、その他の地域で墓地を購入しようとしてる方、
お墓の営業マンならではのアドバイスをいたします。
気軽にお問い合わせしてください。

売ってるところが違うからです。


爽健美茶を
スーパーで買うと88円
コンビニで買うと125円
自動販売機で買うと150円

88円のは温い、近くにない、レジに並ぶのが面倒
125円のは近くにあるけど温い(コンビニの冷蔵庫は冷えてない)
150円のは高いけどギンギンに冷えてる

あなたはどの「爽健美茶」を買いますか?
爽健美茶の場合はあえて自動販売機で買うことがあります、冷えたのを飲みたいから。


お墓の場合、例えば9寸和墓で1.5㎡で地上カロートで全体の才数が20才だとして、G614あたりの石を使って(数字は具体的な数値ではありません、設計図もないので。基礎工事も含めた価格)

70万円の石材店
100万円の石材店
150万円の石材店
200万円の石材店

こういう価格差が出るのはなぜなのか?

こういう価格の差があるので「お墓の価格はいくらですか?」と聞かれても答えられないのです。

70万円 → 激安店
100万円 → 普通の石材店
150万円 → ボッタクリ価格の石材店
200万円 → 都会の民営墓地の価格(一部、安いところもあります)


150万円のお墓の価格しか知らない人がいます。
地方都市でほぼ独占してる地域の石材店に出向いて競合も無しでお墓を購入した人です。
高齢者はまだまだこういう人がいます。

ちょっとインターネットで検索すれば私のブログを発見できるハズです。地域によって違いますが、「競合がないとボッタくられるんだ」とか「お墓の構造って重要なんだね」ということが分かればそれでいいんです。おかしいなと思えばどんどん検索して疑問を解こうとするからです。



激安店はあまり地方都市にはありません。
都会ではけっこうありますが、建てれる墓地は公営墓地と村落墓地にほとんど限定されてしまうので民営墓地を選択する以外に方法はない人は無理です。

地方都市はお墓を建てるという絶対数が少ないので激安合戦は命取りになるかもしれません。既存石材店は無理ですが問屋から小売りへの転身なら応対できるかもしれません。



民営墓地はお墓の価格に開発費などが含まれているので同じように比較はできませんが。

石材店の体質としてみられるのは
  • 競合が無いと価格は高い
  • 取れるとこから取る

激安店で購入すれば安くなります。
競合も無しで契約すれば価格が高くなるのは当たり前なんです。

激安で販売する理由


では墓石を安く販売する理由は何なんでしょうか?

創業○○年という老舗石材店が激安石材店になるわけもなく、安くお墓を販売する石材店は比較的歴史の浅い石材店が多いようです。

いきなり石材店を開業できるわけもなく、多くの場合はなんらかの形で石材業界にかかわっていた人が新しく開業した場合に安くお墓を販売する場合が多いでしょう。
  • 寺院に入れない
  • 資金に余裕がないので民営墓地の指定石材店になれない
  • 知名度がないので価格を安くしないと老舗石材店に競合で負ける
  • 消費者に安くお墓を建ててもらいたいという気持ちを持ってる
誰だって独立して新しく石材店を開業すると↑↑↑のような状態じゃないでしょうか。
石材店に勤務してると、やりたくない仕事や経営方針で社長とぶつかることがあるので、我慢して仕事をするか自分で石材店を開業するかのどちらかです。

「お墓を安く提供したい」と考えてる人の多くは大手の石材店や商社での仕事の経験のある人が多く、納得できない仕事を多くやってきたから自分でやるときはボッタクリ石材店にはなりたくないと思っています。(例外もありますが)

もし私が新しく石材店を開業するとしたら、
  • 展示場は作らない
  • 基礎・施工は外注
  • 小さな広告は出すがTVCMなどはやらない(やれない)
  • 価格を安くする
というかこれしか方法はないと思います。

独立するとたいがいは元職場から妨害が入ります。
「競合したら徹底的に潰せ!」とか、って聞いたことがあります。
私の場合は独立ではないので妨害などはありませんでしたが。

老舗石材店は従業員もたくさんいるし、設備費などにもお金がかかるので競合したときの最初の見積価格はやや高めです。
競合があると分かってから本気を出してきます。
競合が無ければ最初の見積価格のままです。(設計図もそのままです、競合しないと設計図は良いか悪いかもわからないのですから)


新しい石材店でボッタクリ石材店になれるのは、相当の営業力を持った人です。

仕入れ先の違い


消費者がお墓を建てるときには石材店に頼みますが、石材店は墓石をどこから仕入れているのでしょう?

庵治石や大島の場合は
国産高級石を使うなら腹を決めことです
例外です。

中国石、インド石の場合は石材店の多くは商社から仕入れています。
ところが商社が小売りにまわるようになってきました。(地方の中堅商社)

石材店と商社が競合したら、ほぼ100%商社の勝ちです。
だって仕入れ価格が違うんですから。

分かります?、石材店なのか商社なのか?

あるんですよ、商社がお墓を小売り(お墓を建てる)してる事が。

石材関係者ならみんな知ってますが、消費者は知りません。


こういう例もあります。
ある商社が安くお墓を販売してたんですが、だんだん普通の価格になりました。
利益が見込めるものを最初から安く販売することもないだろう、って事でしょうか。

こういうこと知ってるのは業界関係者だけですからねえ、
なのでやっぱり
良い石材店を見つけるのは難しい!
って最後はそこかよ!
と突っ込まれそうですが。