もしもあなたがお墓を建てるなら何を重視するんですか?・・施工
経年劣化が激しい石でも最初はキレイ
昭和40年代に建てられた「真壁」のお墓は40年以上経った現在でも表面の光沢は失われていませんし、触るとツルツルします。
昭和50年代に建てられた韓国の白い石は見る影もありません。
表面はザラザラしており、水のしみ込んだ後もとれずに外観はあまりよくありません。(当時は国産だと偽って売ってた業者もあるようです)
戦前から昭和30年代にかけては「万成」のお墓が良く建てられています。
当時は研磨の技術はやや劣っていて表面はあまりピカピカしていませんが、工場に持ち帰り磨くと見事に蘇ります。(残念ながら構造がよくないので上三段しか使えませんが)
このように同じ御影石でもピンからキリなでいろんな種類があるのです。
山西黒は砂がかぶったように茶色になってきます
私の嫌いな石ベスト3- 山西黒
- G654
- G614
私は山西黒でお墓を建てた事がありません。
お客様が黒い石でお墓を建てたいと言われた場合止めるように説得し、お客様も同意してくださったからです。
「墓誌」以外に使用したことはありません。
写真は外柵のソデの部分です。
アップにしてみました。
建ってから10年も経っていないのにこの有様です。
砂埃がかぶってもここまで汚れませんよね。
さいたま市で霊園見学に参加した人たちは皆さんこんなに汚くなるのかとビックリされていました。
ではなぜこのような石でも販売されるのでしょうか?
経年劣化が激しいのに。
契約を取るためです
もし黒い石でお墓を建てたいと思ってる人が店に来店されたら、営業マンはどのような応対をするのでしょう?
- お客様の好きなように商談を進める、「山西黒は良い石ですよ」と言う
- 山西黒はダメな石だと説明する、もしかしたら契約は取れないかもしれない危険性も
黒い石でいちばん安い石が「山西黒」です。
とりあえず黒い石であればこの石でお墓を建てられる場合が多くインドのクンナムを使用した場合、お墓の価格は2倍以上になります。
お墓の価格が2倍になっても山西黒をやめてクンナムにしますか?
山西黒は使わない方が良いと石材店で言われたあとに別の石材店に行った時に、「心配はいりません、少しは経年劣化しますが問題はありません」と言われたらどうしますか?
黒い石を使いたいがクンナムだと価格は2倍以上だと言われた場合、多くの人は山西黒でお墓を建ててしまうのです。
正直な事を言ってしまって契約を逃がしてしまうより、多少の嘘は言っても契約出来ればいいので本当の事は言わないという営業マンもいないとは言えません。
なので
「うちで扱ってる石はみんな良い石です。石には良い悪いなどないのです」
と言われた場合には気をつけないといけないって事です。
私が良いと思う石
お墓を建てる費用が少ない場合のお勧めの石
中国材:G623 AG98
高い石は使えないがそこそこの石を使いたい場合
中国材:河北山崎など(G663とか)
インド材:アーバングレー比較的インドの石の中では価格が安い石、、お墓が小さければ銀河。
国産材:真壁、お墓が小さければ万成とか。
そこそこ費用を出しても良いと考えてる場合
インド材:インドの石全般
国産材:大島一級、特級 天山
ここに挙げた石であれば激しい経年劣化をあまり心配することはないと思います。
「どうして庵治石を選ばなかったんですか?」と聞かれると思いますが、嫌いではありません。
ただ普通の人が使えるような石ではありませんので選びませんでした。
お金はどれだけ出しても構わないからと言われる方がいらっしゃいましたら勧めますが、普通はそこまで言われる事はありません。
庵治石を扱うとなったら、こちらとしてもかなりの心構えも必要で、お客様と現地に行かないとお勧めできないからです。
全て良い石ですというのは間違いで石には良し悪しがあります
石に関して良い悪いをハッキリ言ってくれる石材店を選ぶ事です。