新しく建ったお墓はきれいに見えます
新しくお墓が建った時は本当に立派に綺麗にみえます。
貼り石に勾配がついてなくて雨が降ったら水がたまったとしても、
目地が大きくみっともないと感じても(一般の人はこれには気が付かない)、
蓮華の葉の長さが左右微妙に違っても、
数年後に経年劣化する石でもキレイに見えるし、
吸水率が悪く水はけの悪い石でも新しい時はキレイだし、
ボンドを使わずセメントを使用してエフロ現象が起こるかもしれないけど、
構造そのものが良くなくても、
墓前灯籠の「日輪」と「月輪」が反対になっていても、
とりあえず新しく建ったお墓はキレイに見えます。
ところが上に挙げた項目についてはプロが見ると
「下手な施工だなあ」
「こんな石を良く勧められたもんだ」
「まだセメント使ってるんだ」
「灯籠の建て方も知らないんだな」
って思うんですよ。
あなたはお墓を建てる時は何を重要視するんですか?
- お墓の価格
- 好きな石
- 好きなデザイン
- 担当者・担当営業マンの人間性
もちらん価格で決める場合が一番多と思われますし、石やデザインも重要な選択項目です。
そして最終的には営業マンの人間性でお墓を建てる事をきめられます。
あれ、施工はどうしたの???
残念ながら一般の人で施工が上手な石材店を知ってる人はほとんどいません
それは当たり前なんです。
悪い施工をしらないからです。
それと同時に良い施工の判断も出来ないので、新しくお墓が建った場合には「思ってたより立派にお墓が建ってうれしい」という事になるのです。
たとえその施工が下手だったとしても。
あなたはお墓の施工が上手か下手か判断できますか?
また施工においては目に見えない部分も大きな影響があります。
巻き石をつなぐ時の「L字金具」は絶対に必要です。(驚きなのはL字金具を使用しない地域がまだあるんです)
モルタルの撹拌なども見えない部分ですし貼り合わ箇所の切れ込み部分をどう処理してるかなど、外見からは判断できない部分もあります。
これを一般の人が良し悪しの判断をしろっていうのが無理ってもんです。
石材店の施工が上手いか下手かを知ってるのは同業者です
どれだけ価格が安かろうが、
どれだけ良い石を使おうが、
どれだけ良いデザインであろうとも、
どれだけ営業マンの印象がよかろうが、
施工が下手だったら話になりません。
私はもし今からお墓を建てるならば、一番重要視するのは「施工が上手いか下手か」です。