四つ合わせでも「水切り」はつけることが出来ます。 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

富山・石川でお墓の購入を考えてる方
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地下カロートと地上カロート


写真は富山と石川のお墓ですが、お墓の形はこのどちらかの形になってるはずです。
石川県のお墓が「地下カロート」のお墓と同じような構造で、富山のお墓が最近の関東の民営墓地の「地上カロート」のお墓とよく似ています。

富山と石川のお墓

あとは舞台・外柵を高くするか低くするかだけですが、高くした場合は「地下カロート」のお墓でも実際はGLより上にお骨があることになります。
関東の民営墓地の「地上カロート」のお墓の多くは「根太石」がありません。

先日の九州の大雨で床上浸水など多くの被害がありましたが、その後の北陸の大雨で私の自宅前の用水(幅は5mくらい)があふれて納屋が10cmくらい浸水してコメが濡れてしまいました。
水はすぐ引いて事なきを得たのですが、お墓の場合でも舞台が低く根太石が無いお墓だとまともに納骨室に水が侵入したのではないかと思います。

富山市霊園は高さ110cm以内でお墓を建てなくてはならないので根太石の無いお墓が多く建っていますが、扉までGLから数センチしかありませんので、先日の大雨の時にはもしかしたら納骨室に水が侵入したかもしれません、確認はとっていませんが。

四つ合わせの根太石と芝石


お墓にとって「根太石」はとても重要な石だと思います、地下カロートの場合の芝石です。
ちょっとこちらの写真を見てください。

関西のほうは芝石は四つ合わせで水切りはついていないそうです。
消費者も石材店のどちらも気にはしないとの事で、芝石や根太石が一枚石が当たり前だと思ってる地域もあれば、四つ合わせが当たり前と思ってる地域もあると言うことです。

上の写真は富山の石材店が建てた写真ですが、この石材店が建てるお墓のほとんどが「四つ合わせの根太石」と「貼り合わせの納骨室」です。
黄色の丸で囲んである箇所が貼り合わせの箇所ですが、この根太石には「亀腹」の水切りがついています。
これを見れば芝石だって四つ合わせでも水切りをつける事ができるのです。


県内ではくり抜き型の納骨室が普及していのだと思われがちですが、富山市より東の地域ではくりぬき型のお墓はあまりみられません。

理由は
老舗石材店は向こうからお客さんがやってくるので今まで通りの建て方でお墓を建ててる
この地域はお墓が大きいのでくりぬき型の納骨室を作るとかなり価格が高くなる

この二点です。

良いとか悪いとかは別にして売上を伸ばしてきてる石材店は何代も続いてる石材店とは違って考え方が柔軟のようです。

お墓のデザイン性がそれを物語っており、歴史が浅く営業活動に力を入れてる石材店はすぐに消費者が求めてるものに対応します。

それが職人気質の寺内貫太郎みたいな感じの親方がいる石材店は昔からの建て方を変えようとはしません、しない場合のほうが多いようです。


消費者にとっては何がいいのでしょう?

お墓を建てようと思って消費者が石材店を訪れたとします。
私のブログには「複数の石材店を見てまわったほうがいいですよ」と書いてありますから、そのとおりにしたとします。

設計図と見積書をもらいました。

消費者は設計図を見て根太石や芝石が四つ合わせだと分かるのでしょうか?


わからないと思います。
そしてそれがどんな意味を持っているのかも。

消費者は設計図を見て水切りがついてると理解するんでしょうか?


わからないと思います。
そしてそれがどんな意味を持っているのかも。

普通なら根太石や芝石を四つ合わせにして納骨室を貼り合わせにした場合には価格が下がります。

消費者は「四つ合わせで貼り合わせ」の見積り価格と「一枚石でくり抜き」のお墓の見積り価格を比較してどう思うのでしょう?

普通なら「一枚石でくり抜き」のお墓が数十万円高くなります。
なので消費車は構造がまったく違うのに価格だけで決めてしまうのです。

笠墓の場合、竿石が1尺なら
貼り合わせの構造のお墓とくり抜きの構造のお墓は10才くらい違います。
これはかなりの価格差がでます。

そして貼り合わせのお墓を建てた消費者は自分のお墓とくり抜きのお墓の違いすら気づかずに・・・



消費者は設計図を見てもよくわからないのですから、石材店の営業は消費者に対して詳しく説明しないと後からいろんな事を言われます。
私は「親戚からあんたのとこでだけはお墓を建てないほうがいいと言われたので、契約するつもりはありません」と言われた事があります。

あとで分かったのですが、親戚の方が建てた時の価格が高かったんです。
ところが比較対象になった石材店は四つ合わせの根太石にドン付けと言われる納骨室が貼り合わせのもので、こちらは根太石は一枚石で納骨室はくり抜きでしたから数十万円の価格の差はあってもおかしくはなかったんです。

説明する前に断られてしまったのです。
この消費者は自分で調べる事もなく親戚の言う事が正しいと思い、さらにはお墓の構造を全く理解もされていなかったので聞く耳をもたれていませんでした。

その後、その方がどんなお墓を建てたのか見に行きましたが「四つ合わせの根太石にドン付けの納骨室」でした。
それに中国の価格が安い白御影石でした。

気になったので、そのかたのご近所に電話してこっそりお墓の価格を聞いてみました。

私より見積もり価格が高かったのです。

何も申し上げませんが、もうちょっと視野を広げたら良かったんじゃなかったかなと思います。