おかしな感じに思われるかも知れませんが、自分にとって、目玉焼きというのは、難しい。


 割合であわせた調味料で、完成させるメニューとは違い、 卵を割り入れ、焼いて仕上げるというシンプル過ぎる工程が、その一因なのかも知れません。


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 自宅で作る目玉焼きは、これだ!という“自分だけのもの”がないため、フタをして焼くこともあれば、水を加えて蒸し焼きにしたりしている。



 フライパンに割り入れた際、黄身が崩れてしまったら、気にしなーい!とばかりに、両目焼きにしてしまう。 


その時、次第というわけです。



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 しかし、人様に目玉焼きを作る機会ができて、

気づいた。


 目玉焼きは、いつも同じに仕上がるとは限らないということ。


 必ずしも、“成功する”ものではないということだ。



 大きなフライパンで、何人か分を作ると、これが、

また難しい。 


 あくまで、自分の場合になるのだが、仕事で出会う調理器具、備品の大きなフライパンというのは、必ずと言って歪んでいる。  



だから火の入り具合が予測出来ない。


 ガスとIHでも、また違いがあったり…。  




そこへきて、目玉焼きがハムエッグやベーコンエッグとなると、卵自体が滑るように移動してまい、一箇所に集合した感じになってしまいかねません。



 なので、人様に目玉焼きを提供するようになったばかりの頃は、ことごとく惨敗を期しました。





 一旦、ハムエッグたる“ハムエッグ”をやめて、ハムと卵を別で焼くという手を繰り出してみたり…。 



 だから、自宅で目玉焼きを焼く際は、これを練習としました。


 例えば、5人分のハムエッグの場合でも、8人分のハムエッグの場合でも、通用する作り方を模索した。(笑)









 自宅での完成したところを写したものがある。


 トーストに乗せて。


前回 作った時より、うまく出来た気がする。










さて、本番。









理由もなく、練習でも、本番でも、いつも片隅で鳴っていた歌がある。ひとりきりの時は口ずさんでいた。楽しくなっていたのだ。 







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 ハムエッグを皿から箸ですくい上げ、ご飯の上へと運ぶ様子を眺めていた。

 醤油が垂らされた、のっけご飯がそこに出来上がる。








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 “たとえ今日の夢が 壊れ去っても 


 のぞみ 明日につなげ”


 “ひとは歩むものなのか” 



 子ども頃に聴いた歌が、いつも思い返された。



 “夢”のくだりが、“目玉焼き”として、自分に響いていたこと。それは、言うまでもない。