男って…おそらくこう言うところがある…

何のことかと言うと、
学生の頃、よく聴いていたこの楽曲。

はじめは音を楽しんでいたわけですが、
それから何が歌われているのか気が取られるようになったんですよね。

何やら、聞き慣れない歌詞がある。

『she doesn't have to shave 』

 



こちらは、彼女は髭を剃らない、剃らなくて良い、という歌詞になります。

英国特有のジョークかと思ったんです。

そんなことを歌詞にするなんて、と。

物語はこう始まります。



食器を洗っていた彼女が
突然泣き出した
ちょうど月のデリケートな時期
彼女は悩みをためこんでいた
彼女の肩に腕をまわしてボクは言った
しばらく座って休んだら?
泣きたいときは泣けばいいんだよ
洗い物はボクがやっておく
言いたいことがあったらいってごらん

いつかかならずやってくる
どうにもならない時がある
悪いことはすべて自分のせいに思えて
ぼうっとして集中できない

彼女はラッキーさ ひげを剃らなくてもいいから
ボクもラッキーさ おなかが痛くて苦しむことはないから



歌の中の〝ボク〟は、

途方に暮れて
笑いかけたり、肩をすくめたり、
できるかぎりの優しさを見せて
彼女のカップにミルクを注ぐ。

やがて、〝ボク〟は、結論に行き着く。


彼女はラッキーさ ひげを剃らなくてもいいから
ボクもラッキーさ おなかが痛くて苦しむことはないから


〝ボク〟が、やさしさを与えようとしているのは、わかる。

けれど、ひげと女性のそれとはまったく異なる気がする。

ズレというか、ある種のすれ違いをテーマにしているようにも響いてくる。

この楽曲は、コンサートでは演奏が始まると、歓声が湧き上がるほど人気があるらしい。

そして、僕もひとつの結論に行き着く。


男って…おそらくこう言うところがある…。