これまで、山口瞳さんの著書を読んできました。
その中には、印象的なくだりがあり、個人的に“座右の銘”にしている言葉があります。

山口瞳さんは、人生に起きる悲喜こもごもな事柄を題材にエッセイを書かれています。
たとえば、派手な色つきのシャツを着るなかれ。
芸人でもない限り、スーツの下にカラーのシャツは着るべきではない。そんな一文があります。


なかでも、ひとつ、気に入っているものがあります。
おそらく何かの集まりの席でのことを指している思うのですが…それが、これ。

紳士たるものベスト・ドレッサーを目指せ。
 
派手過ぎす、目立ち過ぎず、それでいて“ベスト・ドレッサー”であれ、そう示唆していました。

今では、それは僕の座右の銘になっています。




さて、季節は冬。

山口氏が記した一文に、帽子について書かれたものがあります。



帽子というのはすごく選ぶのが難しい、
似合うということまで考えると、なかなか選ぶのが難しいアイテムである。そう、書いていました。

例えば、ハンチング帽は、四角い顔の、どちらかというとイカツイ顔の人が似合うというようなことが書いていました。

確かに、例えば…あくまでも例えばの話ですが、俳優の伊東四朗さんなんかが、ハンチングを被った姿を想像してみると、「確かに、似合うな」という気がしますし、カッコいいなと思えます。

僕も、知人の被っていたハンチングを借りて、被らせてもらったことがありますが…全く似合いませんでした。
輪郭とも関係があるのかもしれません。


友人のひとりにテンガロンハットが好きなひとがいて、なかなか気に入ったものが見つからないんだという話を聞きます。 

実際、買いに行くの付き合ったことがありますが、
本当にこれだ!というのが見つからず、こちらが探し疲れしたことがあります。 (笑)

彼の理想のテンガロン・ハットは、ツバは小さめでフェルト生地でした。


僕は、小学生の時は、野球をしていこともあり、キャップをよく被っていました。
それから、ずいぶんと経ち、年を重ねるごとにキャップも似合わないだなと気づきました。

また、冬の雪遊びをしたときのような(ノルディック的な??)スキー帽も似合わない。


バケツ帽も、ボルサリーノも。
コットンのワークチャップを被ると、「どちらの工場にお勤め?」と言われる始末。

オレには、これじゃあ、何もないじゃあないか!!

そう思ってきました(笑)




僕はもうキャスケット、一択なんですよね。

それが唯一、丸顔の僕が似合のかも、という感じで。


なので、男性でキャスケットをかぶっている人は(多くはないですね)もちろん、女性で被っている人を見かけると、目がいきますし、
どういう服装してるんだろうという感じで見てしまいます。




映画の中に登場する、キャスケットを被った出演者がいたりなどしたら、条件反射で気が取られます。

瞳が見えるか見えないか位、目深に被るのか、
それともツバは上げ気味にして後ろを首へとぐっと下げるのか、とか。

はたまた、少し斜めにして被るのか、とか。


今日、スーパーに買い物に行ったんですが、
その際にその上の階にに入ってるリサイクルショップにを覗きました。

何かいいものないかなという感じで。

そこに、編まれた帽子を見つけたので、ちょっと被ったりしてみて。




それは普段なら選ばないような色だったんですが、これだなっていう感じで、そして買ってみました。