ご飯を釜で炊いてから、おひつに。

子供の頃は、そんな記憶があります。



僕は、今とはまるで違い、
好き嫌いというのか、食べず嫌いが多い子供だったので、
ほとんど、出されるおかずを食べませんでした。

そうしたこともあり、母が(たまに 笑)
ケチャップライスやオムライスを作ってくれました。
いつもでは、ないんです。

甘やかさないのが母でした。



両親を早くに亡くし、中学を卒業すると、すぐに働きに出た母でしたから、料理はどちらかというとおおらかな腕前でした。


オムライスの卵も、薄焼き卵で、しっかり火が通っていたものでしたしね。

なにより、母が作ってくれたケチャップライスには、魚肉ソーセージが入っていました。

魚肉ソーセージは、常備品だったはずです。



小学生で身寄りがなくなり、
小さな従兄弟たちの“長女”のように育てられた母。
中学を卒業すると一人暮らしをして、ラーメン屋で働いた若かりし母。

だからか、ケチャップライスも大きな中華鍋で作っていました。

それも大量に!

ざっくりなんですよね~

よく言えば、おおらか(笑)



そして笑みを浮かべて、こう言うわけです。

「明日も、食べなさい」と。