結婚式場の巫女というのは、バイトのくせに、
「司会進行」から「三々九度」や「舞」等の結びに関わる重要な儀式を執り行い、
更には式の間の花嫁さんの介添までやってしまうという、
本物でないことが申し訳なくなるくらい大活躍な仕事である。
前回は新郎について書いたので、
今度は新婦について書いてみる⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃ ふふふ
新婦たるものは、白無垢を着てしまった時点で行動は大幅に抑止される。
確かに、頭を揺らせばかつらが心配だし、
あの衣装を着て、大またでざくざく歩けるものではない。
というわけで、普段どんなにおてんば娘でも、
白無垢を着れば女度が3ランクくらいアップすると言っても過言ではないと思う(*^^)v
「しろえるにうってつけだ」というくろえるの声は聞こえないこととして・・・
トリャア≡(:D)┿━<☆(/+O+)/ウワア
新婦について・・・・・・・
ぶっちゃけ、
何もしなくても、その存在だけで誰もが美しいので何も言うことはございません・・・。
が・・・・・・・・・・
その美しさを破るたった一つのタブーがある。
たった一つの禁忌。
それは・・・・・・・
「顔を触ること」である。
例え、涙が出ようが、酒をこぼそうが、
顔にハエが止まろうが、蚊に刺されようが、
新郎がこけようが、酒に酔ってつぶれようが、
絶対に顔を触ってはいけません。
白無垢メイクというのは、
白い肌に赤い紅をすっとさして出来上がるもの。
ぽってりと紅が引かれた唇を手でこすったらどういうことになるか・・・・・。
お分かりですね?
妖怪のようになってしまいます・・・il||li _| ̄|○ il||l
晴れの日の花嫁姿が○○・・・・・・・。
想像だにしたくない・・・・・・・・・・・llllll(-_-;)llllll
実際に、一度だけありました。
最初はとってもかわいらしい花嫁さんだったのに、
途中でふと見ると口紅がビヨーンってなってて・・・。
エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜
わが目を疑いました。ほんとに。
何とかしてあげたかったんだけど、ティッシュやハンカチなどは持ってなかったし、
手にしているのは三々九度用の酒だけ・・・。
なんかないか?とは思うものの、そこは神殿。
見事に何もない。
しかも、素人が手を出して余計に崩れたらこまるし・・・
Σ(・o・;) ハッ!
困ったときの介添さーん!!!
・・・いつもいる場所にいない!!!
なんでやねん!!!
ど、どうすりゃいいんだ・・・(T-T )( T-T)おろおろ
花嫁さんはうすうす感づいているらしく、しきりに口元を触るんだけど、
それがどんどん被害を広めてゆく~~~~~((((((ノ゜⊿゜)ノあぁ
下手なことを言って余計に動揺させてもいけないし、
式をとめるわけにもいかないし・・・。
巫女、三々九度しながら大パニック オロオロ(゜ロ゜;))((;゜ロ゜)オロオロ
結局は、終盤くらいに誰かが気づいて直してくれたのですが、
巫女は心臓が痛くなりました。
(それからしばらくは、ティッシュ持ち歩くようにしてました。)
このブログを書いてただけで、思い出して心臓が痛くなってきたくらい。
こんなにいたたまれないことは世にないと思います・・・。
美容や衣装も頑張ってきて、完璧な花嫁になった当日をぶち壊さないために・・・
絶対に
絶対に
絶対に
顔をさわってはいけません
(当時より口紅も高性能になっているかもしれませんが、触らないほうが無難です)
その場だけならまだしも、
写真やDVDに残ってしまったら・・・。
もう、写真館を焼き討ちにするしかない。
多分、洋装メイクも同じですよね。
顔に触れるときは、
ハンカチかガーゼで軽く押さえるにとどめてください。