優れた武将などは、寝ていても殺気を感じると無意識のうちに身を守るという。
そう言えば、冴場遼(By CityHunter)もそんなことを言っていた。



常に迫る危険から身を守る術に長けた武将たち。
彼らの心意気は、形を変えて現代にも伝わっているのかもしれない。






くろえる28歳。
トトロのような体格と容貌の持ち主。



ある明け方のこと。


あたりはまだ暗かった。

しろえるとくろえるは、日の差さない部屋で寝ていたため、ほぼ真っ暗の状態だった。



しろえるは暑さを感じ、ほんのちょっとだけ覚醒する。



くろえるがあつい・・・(ーー;)

じゃまだな・・・(-"-;)

・・・と思ったかは定かではない。



無意識のうちに足を高く上げ、
くろえるを飛び越した反対側へ涼をもとめて突き出そうとする。



足がゆっくりくろえるの体の方へ倒れる。
ちょうど、くろえるのふくよかなお腹に踵落としが炸裂する体勢だ。



しろえるはまだ覚醒していないため、踵落としの体勢であることは気づかない。
くろえるはぐっすり寝ている。



足がゆっくりくろえるの方へ倒れていく。



その時、突然、くろえるの足がしろえるの足首を蹴り戻した。
しろえるの足は力なくその場で崩れ落ちる・・・。




ん・・・・・(._.?)???



思い通りにならなかった不快さを感じ、しろえるは半分覚醒する。



確か今・・・

蹴られなかったっけ・・・?



足には鈍く蹴られた感触が残っている。


横を見ると、くろえるはすやすや眠っている様子・・・。





( ̄ー ̄?).....??アレ??



翌朝、くろえるにその話をするとくろえるは何も覚えていなかった。



夢か・・・・・・・・?




しかし、この話も忘れ去られようとした頃、また同じことが起こったのだ!!!!




====( ・_・;)===⇒ 夢じゃない!!




くろえる28歳。
彼は侍魂を伝承する男である。









過去、寝ている間にどれほど虐待を受け、この技を開発したかは定かではない。