展覧会に行って来ました。


特別鑑賞会に参加で、休館日ながら楽しめました。おまけにクリアファイルのお土産とギャラリートークもあり至れり尽くせり。

2012年にレーピンを観た時には、なーんだロシア絵画か、というような第一印象だった記憶がありますが、ロシア絵画ってとってもロマンティック💕と今回は大変化。
イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女(ひと)》場外にはこのポスターばかりで、ほんと忘れえぬ状態です。
このモデル不明ですが、サントペテルベルグの目抜き通りを幌なしの馬車に乗る辺り高級娼婦か社会的反逆者なのか、ただならぬ雰囲気。

創設者パーヴェル・トレチャコフは、モスクワの商家に生まれ、紡績業で多額の財を築き、社会貢献の為に約20万点のコレクションを公開したものです。でも国立なんですね。

東京富士美術館の「ロシア絵画の至宝展」との違い、ロマンティックさですかね。
また、小さめの作品が多いことかしら。

構成
第1章 ロマンティックな風景
1-1.春 
気になった作品
アレクセイ・サヴラーソフ《田園風景》
何でもない風景を描き出したのは彼だったと。
アブラム・アルヒーボフ《帰り道》
仕事帰り、どのかなり長い道のりを帰宅する途中だと。
イサーク・レヴィタン《春、大水》
長い冬が開けて雪解けの大水は春の証。透明感も良いですよね。
同《樫の木》
日本の樫とは種類が異なるらしいです。

1-2.夏
コンスタンチン・クルイジツキー《月明かりの僧房》夜の神秘
イワン・シーシキン《雨の樫林》東京富士美術館にてマーク、シーチ○ンの名前で今回覚えました。風景画家、自然を学ぶこと、空想はダメですと、そんな考え方。そうです、そう思います。
同《正午、モスクワ郊外》
これも何気ないロシアの典型的な風景、ライ麦畑。
ラシーリー・ペローフ《植物学者》
野草と虫の観察、味わうように。犬もかわいい。

1-3.秋
グリゴーリー・ミャゾエドーフ《秋の朝》
自ら得た地所を描いたとか、拘りかしら。

1-4.冬
ロシアでは冬の絵は少ないらしいです。意外というか、当然かもですね。
ミハイル・ゲルマーシェフ《雪が降った》ガチョウ~散歩の帰りかしら。
ワシリー・バクシェーエフ《樹氷》ロシア語では霜、樹氷と言う言葉は無いものの、これは樹氷だと、命名。

第2章  ロシアの人々
肖像画は、トレチャコフ美術館の主要所蔵品です。
2-1. ロシアの魂
男性4名、ここは女性と行きたいところですが。短編小説並の存在感ですと。
イリヤ・レーピン《画家イワン・クラムスコイの肖像》は今回の主役の二人ですね。

そして、
コンスタンチン・コローヴィン《フョードル・シャリャーピンの肖像》シャリャーピンとは、どこかで聞いたことがあるでしょうと、そう、本人は有名なオペラ歌手歯が悪く柔らかいステーキを日本でオーダー、それな「シャリャピンステーキ」のもとに。また知識が増えました😀

2-2. 女性たち
イワン・クラムスコイ《月明かりの夜》 
何を描いたのか不明なのですが、ラストに顔は奥様にしたんだとか。
同《忘れえぬ女》
先に書いた通りです。ちなみにドイツのキールにこれと類似の作品があるんだとか。
フィリップ・マリャーヴィン《本を手に》
農民、これは娘さんなのでしようか。
ニコライ・カサートキン《柵によりかかる女》個人的には好きな構図。

第3章
子供の世界
アレクセイ・ステバーノフ《鶴が飛んでゆく》子どもたちが見てるんですよ~、バイバイ~なんて言ってそうです。
で、絵画あるある、犬がいて、一人だけこちら向いてるとかね(笑)

オリガ・ラコダ=シーシキナ《草○の少女》
然り気無さすぎる、雑草ですよね、これ。この展覧会の隠れた代表格とも私は思いました。

ワシリー・コマロフ《ラーリャ・ホダセーヴィチの肖像》横長で人形遊び、とても良い構図。

第4章
4-1.都市の風景
セルゲイ・スヴェトスラーフスキー《モスクワ美術館の窓から》
タマネギ屋根、ちようどグレムリン宮殿を思い浮かべると良いかも。
何となくトルコに見えるが、違いは塔の先に十字架があることだそうです。
あまり見ない馴染みなさが、ロマンティックだと。
アレクセイ・ボコリューボフ《ボリシャ・オフタからのスモーリヌイ修道院の眺望》軍人画家、サントペテルブルグ大学の校舎に使われていたそうです。

4-2.日常と祝祭
コンスタンチン・コローヴィン《小舟にて》
ワシリー・マクシーモフ《嫁入り道具の仕立て》
ニコライ・トレチャコフ《ダーチャでの朝》
ダーチャとは別宅、そこで過ごすのが典型的なロシア風。
ニコライ・クズネツォフ《祝日》寝転がる姿、コマーシャルにありそうな。
ここは、まさにロマンティックな作品が。
もっと取り上げたい作品がありましたが、これくらいに。

さて、ロマンティック・ロシアを読み解くキーワードとして
移動派は、欠かせません。
移動展覧会協会といい、アカデミズムの制約を嫌うクラムスコイらにより1870年にサントペテルブルグに設立。
民衆の生活を中心に、当時の社会生活を写実的な手法で描いた、社会の歪みや矛盾の告発、祖国愛を元に郷土の自然に目を向けた風景画を描いた(目録より)
世紀末ロシア、近代化が遅れ、農奴解放令以降も身分の違いが残り、権威に対する反発が強まっていたと。
これはまさに移動派の方向性と同じですね。

ラストはこの二人の目に注目👀



Bunkamuraザ・ミュージアム 
2018年11月23日~2019年1月27日