展覧会に行って来ました。
松平不眛(ふまい←覚えにくいので)って、大名であることをはっきり認識してませんでした。大名だから道を極められる、大名なのに道を極める、さてどちらなんでしょうか。
千利休は商人(これ自体意外かも)、古田織部は武将から大名、そ、小堀遠州は大名ですが、安土~江戸に渡る時期。
だいたいその次位に名前が出ますね。
で、どんな特徴あるか、ずばり丸好きだと。また、デザインセンスにも優れ、字も今風に言うとこじゃれてました。
今回は、彼の編集した茶道具集の『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』にも経済されてる確認が取れてるもの、推測される名品(大名物など名称がついてます)。
何が良いのか、はたまた、個人の好みなのか、そこら辺微妙に異なるイメージを蓄積するような見方が、良いのかもしれません。
章だては
第1章
雲州蔵帳の名品ー茶道研究の成果
いつものように代表的作品が並んでます。
重文 油滴天目 南宋時代・12世紀 九州国立博物館
細かな天目の模様が見られました。
信楽水指 銘 三夕 桃山時代・16 ~17世紀
唐物肩衝茶入 富士山肩衝 南宋~元時代・13 ~14世紀 大阪・湯木美術館
富士というと、実に整いすぎてて。
これが丸くて不眛好みだとか。
国宝 玳玻盞 梅花天目 南宋時代・12 ~13世紀 京都・相国寺
意匠性溢れるような。文様が毒々しいとさえ思えました。
奥高麗茶碗 銘 深山路 桃山時代・17世紀 ~4/27 5/22~
奥高麗とは唐津で焼かれたもの、覚えておこうと思いました。なんだか高麗から来たものと勘違いしないように。
それと、竹茶杓が何かこう、これで背中か耳の中を掻いてみたくなる衝動が、スミマセン、名品なのに。
展示室 2
国宝 大井戸茶碗 喜左衛門井戸 朝鮮時代・16世紀 京都・孤篷庵 ~5/22 5/29~
この展示室、いつも楽しみにしていたのですが、なんとこの空白期間でしたので、涙。
見られませんでした。再び後半出ますのでお楽しみあれ。
展示室3(如庵)
書「喝」 松平不昧筆 江戸時代・19世紀
これ、某日曜日の朝の番組を思い出してましたが、実にあのイメージそのもの。かなり渇が入りそうな文字でした。
重文 赤楽茶碗 銘 無一物 長次郎作 桃山時代・16世紀 兵庫・頴川美術館
で、こちらが霞むくらいでした。
第2章
茶の湯を極めるー大名茶人の登場
国宝 与無相居士尺牘 大慧宗杲筆 南宋時代・12世紀 東京国立博物館
国宝 与的蔵主進道語 了庵清欲筆 元時代・至元7年(1341) 東京国立博物館
トーハクからの書の国宝、堂々とした前者、穏やかな後者、との印象です。
六祖破経図 梁楷筆 南宋時代・13世紀 東京・三井記念美術館 5/5~
お経を破る、これは禅のスタイルなんだそうです。分かるような気がしました。
斗々屋茶碗 銘 広島 朝鮮時代・16世紀
緑がかかり、これはしばしじっと見つめてしまいました。
重文 赤楽茶碗 加賀光悦 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀 京都・相国寺
重文 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀 東京・出光美術館
信楽芋頭水指 本阿弥光甫作 江戸時代・17世紀 大阪・湯木美術館
なんと、光悦の焼き物、珍しいなと思いました。彼は刀剣が専門なのでは。手捏ねで制作。
特に香合はこれが唯一のものだと。
一円相 雪舟筆 室町時代・15世紀 京都・孤篷庵
一言、上手いっ、と声が出そうでした。
遺偈 松平不昧筆 文政元年(1818) 京都・孤篷庵
19才から禅の道に入り、悟りの境地がよく出ていました。
一行書「独座大雄峯」 松平不昧筆 江戸時代・18世紀 島根・可部屋集成館
独座大雄は一番素晴らしいと言うような意味だとか。これも印象的でした。
古今名物類聚 松平不昧筆 寛政元~9年(1789 ~97) 島根大学附属図書館
かなり丁寧なまとめ形の書物でした。
御茶器帳 (雲州蔵帳) 松平不昧筆 江戸時代・19世紀 島根・月照寺
ようやくと、雲州蔵帳が見られました。メモ帳のようにも見えましたが、点数も多そうでまとめるのも大変だったのては、とおもいました。
置筒花入 松平不昧作 江戸時代・19世紀 島根県立美術館 下間庄兵衛作 江戸時代・18世紀
置くタイプの花入、とても珍しいなと思いました。
利休堂練口丸釜 下間庄兵衛作 江戸時代・18世紀
基本的に丸い形で、それが不眛の好みだったようです。
また不眛は千利休の侘茶に回帰しようとしていたことも忘れれはなりません。
桐茶箱 小林如泥作 江戸時代・19世紀
絵付け部分がハートマークが見えました。
桐茶箱 春の月 松平不昧/より子合作 江戸時代・19世紀 島根県立美術館
より子とは、不眛の正室です。女性らしいデザインでした。
このあとの、図がまた実に脱力感があり、癒されました。豆腐、瓢箪などをモチーフにされていました。
また、これらは後々に近現代の数寄者が所有したとのことで、不眛所有って魅力的だったんだなと知りました。
第3章
プロデューサーとしての不味ー洗練極めたお好みの道具
酒井抱一との親交もあり、彼の作品を取り入れて、茶道具の装飾にされていたのも印象的でした。
瓢箪蒔絵弁当箱 原羊遊斎作/酒井抱一下絵 江戸時代・19世紀
楽山焼 伊羅保刷毛目茶碗 長岡住右衛門作 江戸時代・19世紀
長岡住右衛門は松江の楽山焼の再興で有名だそうです。松江はそう、不眛は松江藩主なんですね。
蒔絵の作品も、とても江戸時代のものだとは思えません。ぴっかぴっかでした。
絵画もありました。
桃蒔絵細棗 原羊遊斎作 天保15年(1844)
ズバリ、桃屋のマーク付き、に見えました(笑)
木枯烏図 狩野伊川院栄信筆/松平不昧賛 江戸時代・19世紀
千鳥のようなカラス、意匠的でもありました。
この頃には自作より、工芸家や画家に作品を生み出していたことが分かりました。
と、これは時代にマッチしていると、そして、とても品があります。
華美すぎず、でいて存在感ある、私も茶道はよく知らないのですが、良さは十分過ぎるほど伝わります。
三井記念美術館
~6月17日







