出演者
五味文彦さん、大畑稔浩さん、島村信之さん、小尾修さん、石黒賢一郎さん、塩谷亮さん、
ホキ美術館館長 保木博子さん
司会アートテラーとに~さん
ホキ美術館と言えば、千葉の交通が、良くない場所にある、写実専門の美術館ですが、
なんと元々、保木さんの燐宅に作品を年に一度公開することからスタートしたそうです。
噂が拡がり、1000人の来場者となり、流石に身の危険を感じられ、美術館建設を決心されたそうです。
場所も当初は今のところではなく、別のま四角な土地で、ご存知の方はいらしゃるとは思いますが、長細い土地を某有名設計会社が強く推奨されたとののこと。
取り上げられたエピソードで印象的だったのは、
最初のギャラリートークは森本章介さん
人前に出るのが気恥ずかしく、画家の息子さんとの親子トーク、と思いきや、奥様もご一緒に、家族トークになった話。逆に恥ずかしいのでは?と(笑)
石黒賢一郎さんの《存在の在処》
ホキ美術館は作品を生で見せたいとの事ですが、この作品は黒板が描かれてるが、そこを来場者が触ってしまい、ついにはアクリル版が入ってしまったと。そんなに触りたくなるってどういうこと、
今後さらに他の絵にもアクリル版入れなくて良いように、触らないで下さいと(笑)
また前回2回目のこのイベント、サッカーW杯の日本の試合時間に重なり、出席者の某画家さんはスマホで試合をトークショー中見てたとか(笑)
さてさて、今回のイベントのメインのトークショーの6人は現代日本の写実絵画作品を語るには、無くてはならぬメンバーです。
ちなみに全員血液型はO型です。
それが、最初から今のような個性溢れる作品ではなく、進化変化してきている、すなわち「ビフォーアフター」の形式で、初期、なかには幼少期の作品含めた過去作品、そして現代の作品の所以などを紹介、またその背景の説明が畏まらず、ありました。
五味さん
コンテボラリーアート創作から、食うために絵画へ転向
そして「売れないものを描かなくなった」と世俗に慣れてきましたと。
大畑さん
最初はアンドレYSに憧れていた。
そして、瀬戸内海の島々を描いた作品では、描いた島々は全て歩き、木の分布図まで手に入れるほどで、職務質問受けるまでだったと。リアリティは体験だとのご持論。
小尾さん
修学旅行での大仏の油彩は、高校生らしいくて(笑)
そして1991年にセントラル美術館大賞受賞。
この中で唯一なんで参加の皆さんに疎まれる。
スペインに行き写実を、オイルベインテイング、コローを意識、とかもかく説明しない作品を描いてきました。
島村さん
エアーブラシ使った作品に取り組まれ、ガンダムのザクを描く。ともかく神秘性を求めた。海辺の部屋に子どもがいる作品は秀逸でした。子どもの後ろに物を置くことで、注目させる。また逆光を描き光を感じるようで、この中では一番好きな画風でした。
石黒さん
お母さんが図画工作の先生で、いやいや始めた絵画。ほんとは野球がしたくて、両立。それでもやはりここまで来れるとは。風景画を描くも、ほめられるとイヤになるタイプでスペインに行きそれまでの画風を捨てて今に至る。ちょっとやんちゃな感じがして、ちょっと画家らしからぬイメージでした。
塩谷さん
石黒さんとは真逆で、中学生で美術部に入りくそ真面目だったと。
女性美を描くイメージだが、ずっと留学先の下宿の息子のイレーヌを小学生、高校生と描いてきた。二十歳のころには水球でムキムキ、これは描かないと(笑)
ちょっと幻想的、がキーワード。
そして、脱税気味に、日常生活の模様の紹介(時間が無くて走りつつ、ビフォーアフターでも取り上げられてましたものばかり。)
そして「私はこの絵画に嫉妬した」のお題目の下、身近な6人の作家の作品、またホキ美術館所蔵品、そして、歴史的に有名な作品と、写実画家の考え方や思いの一端を知れまして有意義でした。
ちなみに
塩谷さん 小尾さんの作品(作品名失念)、厚塗り、質感があり、肉食系だなあと。
石黒さん 写実画家の磯江毅《横たわる男・裸像》早く亡くなられてしまい、再会することが出来ずに悔いが残るとのこと。
島村さん
ミレイの《オフィーリア》
これだけ色々描きながら、描きたいものをしっかり目立っているのに感心。
小尾さん 五味さんの作品だったような。すみませんメモとり損ねました。
大畑さん 雪舟《天橋立図》島根県生まれで、雪舟のお墓があるらしく、幼い頃から近所の絵の上手いおじさんのイメージを持たれてて。この作品は細かく文字で場所が書かれており、これはご自身の島をくまなく歩き回った経験と同じだと。
禅と絵画の一致も素晴らしいとべた褒めでした。
五味さん キリコ 《通りの神秘と憂鬱》
決して上手くはないのだが、こういう構図にしたのは何故か、と考えてみたくなる作品だと。半分ディスられていたようにも感じました、すみません。やはり構図の面白さを言われたかつたのですかね。
こうして、6人もの写実画家のお話をまとめて聞けたのは、これまであまり機会が無く、とても貴重でした。
写実も画家の描きたいものに力を入れて表現するとかあるんだとか、ただひたすらに写しとり表すのみでは無いのですね、とも何方かが発言されてたのも印象的でした。
これまで、写実絵画は、精密さのみに目が向かいがちでしたが、もう少し見方を広めてみようと思うきっかけになれば良いかなと思いました。
尚、ホキ美術館、今年はバルセロナのヨーロッパ近代美術館(MEAM)にてコレクション展が、来年は同館から写実作品がやって来て展覧会が行われる予定だそうです。
ホキ美術館はちょっと行きづらいのですが、機会を見つけて伺おうかしら。
東京有楽町朝日ホール





