展覧会に行って来ました。
ポスターやパンフレットからは不気味な作品が多いのだろうなあ、と予想していましたが、いえいえ、それが池田さんの創作のデフォルトで、見る方もそれなりに構えて見たこともあるのか、これがあまり気になりませんでした。他にも理由がありそうな気もします。
田中さんの事はここで。
ご存命、第二次世界大戦で自ら志願し特攻隊員になりましたが、命をとりとめて、というご経験があり、その後教員を目指したが、その経験から資格が得られなかったとのこと。そこで、
さて、この展覧会の勝手ながらマイキーワードを挙げつつ綴ってゆきます。
第0章
終わらない戦後
また、特攻隊としての辞世の句も残しておられました。
散る桜 のこる桜も 散るさくら
亡くなった友人のことなのでしょうか。
その後、教員になる道を閉ざされましたが、
以下ウィキペディアより
多摩造形芸術専門学校(多摩美術大学)へ入学する。同級生には桂川寛、森正洋らがいる。独学で油絵を学んでいたが、同年秋には学友に誘われ岡本太郎や花田清輝らの「アヴァンギャルド芸術研究会」に参加し、アバンギャルド(前衛芸術)の道を歩む
さて、
《僕らを傷つけたもの》1945年の記憶
1954年 油彩・キャンバス 板橋区立美術館
唯一の戦争画、ここで描かないのは、池田さんらしくもありました。
また、作品は主にインクを使ったものが多いです。それだと印刷して複製が可能であるのとから、のものだそうです。
第1章
芸実と政治の狭間で
1950年の朝鮮動乱から、社会意識を強め、ルポルタージュ絵画に取り組みます。
ルポルタージュ絵画については、以前こんな講演会を聞いて初めて知りました。
そこには中村宏さんがいらして、ちょっと感動しました。
これ、どこかで以前見たことがありました。
ルポルタージュ作品ではないのてすが
《腕》1953年 油彩・キャンバス 板橋区立近代美術館
あまり好きな画風では無いのですが時代の雰囲気や池田さん含めた当時の人々の感情が伝わり、戦後の様子がひしひし感じられました。
白い漫画、黒い漫画
もちろん、池田さんは黒い漫画と言われていました。新聞にも掲載されていたようです。
ゴム族
ニューヨークの野次馬のこと。
これは覚えておこうと思いました。
風船に手足が生えてるように描かれてました。
《行列》 (《化物の系譜》シリーズ)
インク、パステル、水彩、紙 1955年 徳島県立近代美術館
鼻と目と耳と口がバラバラになっております。
第2章
挫折のあとさき
1960年の安保闘争の後、大きく挫折感からか、直接的な風刺から、間接的、または内の隠るような作品に変化が見られます。
シリーズの題名からもそれが感じられました。
《禽獣記》シリーズ
《虫類図譜》シリーズ
《百仮面》シリーズ
当時のアフリカの仮面や人形がブームになったこともあるのかもしれません。仮面こそ人の本当の顔を知る手がかりだと考えられたそうです。
《玩具世界》シリーズ
《解体類考》シリーズ
何点かをチェックましたが、思い出せ無いのが残念です。
第3章
越境、交流、応答、そして行為の方へ
ここで、絵画から離れてしまわれます。
絵画の行き詰まりのような時代の流れもあったようですが、ここはよく分かりませんでした。
《ドクトルD.Varque Ame氏の優雅な衣装箪笥》(《玩具世界》シリーズ)1969年
木、金属、プラスチック他 東京都現代美術館
はい、畳に靴を脱いで上がりました。
覗きました、これは作者の狙いにはまったとのこと。
この時に、東京都現代美術館はまだ開館しないのか、なんて思いつつ。
ちょっとエロチックなものが見えましたよ(笑)
塩漬けオリーブの種
これ、色んなところにオリーブの種を埋めるもの。かなり細かに緯度などが地図に示されてました。
梵天、1844674403709551616
これなんと説明したら良いのか分かりませんが、パズルのようなもの、としておきます。
ちなみに、この数字は誤変換ではなく、2の64乗になります。
それだけの組み合わせがあり、正解だすのに、天文学的な回数試行が必要だと書いておきます。
第4章
楕円と梵
その次は宇宙に関心が向かいます。
これ単なる楕円なんかな、とよく見ると、これはエントランスロビーの床に複製がからなのですが、細かに何かが描かれてます。
宇宙卵
場の相
おそらくここは、人類の命が作り出されるその過程を描かれてるのかなと、思いました。
ちょっとエロチックにも見えましたけれどね。
BRAHAMシリーズとして、ヒンズー教の創始者、ブラハーにちなんだもののようです。
第5章
池田龍雄の現在形
箱の中へ
小さな箱に色々詰め込んだ、これまた現代アートでよく見られる作品。
錆びた金属片から、ブラジャーまで(笑)
そして、バネル作品、抽象画です。
これはロビーにあった、滝口修造さんへのオマージュとも言える作品。
《漂着》2001年 ミクストメディア 作家蔵
要するにこんなものが描かれた絵画が多くありますよと、私は思いました。
もちろん、この展覧会まで池田さんの事は全く把握してなくて、と思い展示室出たら
「ないたあかおに」
これは多分子どもの頃に読んだ事があるような。
と、他にも美術館で作品みたり、お話を聞いていたのだなあと、思いました。
絵本は生計を立てるために、挿し絵も描いていたのですね。
風刺から、比喩、そしてパフォーマンス、平行して宇宙、と創作活動の展開が知り得る、展覧会。
表現されたもので、我々が生きる社会、また社会の中で生きることについてまでも、考えてみたくなりました。
気持ち悪い、生理的に嫌われる、それはあまりなかったですね。
練馬区立美術館
~6月17日















