ブロガー内覧会に参加して参りました。


※写真撮影は許可頂いております。

会期に先立ったブロガー内覧会に参加してきました。
酒器だい~しゅき!って(笑)
パンフレットに、しれっと書いてありますが。
茶道具の展覧会は多いのですが、お酒に特化したものは珍しいです。

入り口には
桃李園・独楽園図屏風(うち右隻「桃李園図」) 川端玉章 明治28年
お酒を呑んで楽しむ、実は詩を読んで競いあい、誰にバツ杯3倍お酒を飲ませるか、争うゲームで、結構修羅場。

こちらがアップ。
販売されてる小冊子より
それほどでも無さそうですね、まだまだ。


Ⅰ.酒を盛る
青銅器から始まり、と言うのも殷と言えばお酒で滅んだと言われてるそうな。
そもそも「尊」とは酒を盛り、霊前に供えるものだったのですね。
日本には煎茶席に飾るものとして渡ってきたんですけれどね。

左の赤い器は、朱漆耳杯、水路に流して詩を詠む競争で使われたもの。あれ実在してるのですね。

青磁です。龍泉窯
北宋、元、明と時代は流れます。
真ん中の蓋は蓮ですね。酒会壺
左の名前「清香美酒」聞いただけでどんな美味しいお酒を入れたのやら想像してしまいます。



ここの目玉は
《青花庭園人物図梅瓶》
景徳鎮窯 明時代


Ⅱ.酒を注ぐ
水差しなのですが、実はお酒を注ぐものとは知りませんでした。
その風流な形から、お茶の席でお湯とか、生け花に水を注ぐもの以外の用途は思いつかず。



ここの目玉は
《色絵牡丹文水差》鍋島藩窯 江戸時代
家光に献上されたかも?な鍋島
金で装飾されているのは後程、

《青白磁刻花草文八角水注》
景徳鎮窯 北宋時代
《青白磁輪花杯・托》
この作品、実に薄くベラベラ、これは元々金属で作られてており、それを再現
それを托(台)に乗せているが、お燗をしたお酒の熱から下のテーブルの表面を守る為だとか。

その説明が横のパネルに写真添えてあります。
左は、そうそう、割り込みさせるには重すぎる、
《曜変天目(稲葉天目)》建窯 南宋時代


今年唯一この展覧会のみで公開。
アンケートには、「もう少し機会増やして欲しい」に投票。












重文《色絵桐鳳凰文徳利》有田焼(柿右衛門様式) 江戸時代
柿右衛門様式の重文のとっくり




など貴重なものが並ぶのは、茶器に近いのですが、

エピソードを辿ると、少しユーモラスな気もしました。

Ⅲ酒を酌み交わす

唐三彩と水注など、ミニチュアサイズです。
今日はどれ使おうかなという楽しみも良いかも。
と、これは実用品では無いんだとか。
私はデミコーヒー入れて、くいっと酔いざましに使いたいです。




会場でお知り合いに「この中でどの器でお酒を飲みたいか?」と聞かれ、迷い無しで思い浮かんだのが、手前のこれら。
馬上盃という、馬の上でも安定して飲める盃。
以前この存在を知り、そんな豪快な飲み方出来るこれらに一目惚れしましてね。
手前
《青磁馬上盃》元~明時代 龍泉窯
《青磁刻花卉文馬上盃》明時代 龍泉窯









右は、座敷で水を貯め盃洗い、酒の返杯し盃合う為に使われたもの。
《染付波に千鳥文盃洗》江戸時代 三川内焼
左も気になりますが、
《色絵松竹牡丹文壺形段重》江戸時代 京焼
徳利と重箱、蓋が重箱と盃になるのですね。

Ⅳ酒呑む人びと

《酒飯論絵巻》伝土佐光起
この話は、お酒大好き、ご飯大好き、そしてどちも好きな人物の主張が巻ごとに書かれているものです。時より展示
前期には第2巻で、どんちゃん騒ぎで、お決まりの、もどす泥酔者も描かれてとても楽しいです。

絵巻とは言え、文章と絵が必ずしも一致していないらしいです。
が、当時の風俗が分かる貴重な資料に位置付けられてます。
ところで、もどす時に目を塞ぐのは、当時の習慣だったのでしょうか?(笑)
はい、大好きなネタです。

《楊貴妃図》高久靄崖 江戸時代
文政4年
楊貴妃はお酒の名前にもなり、この作品もお酒に酔っている姿だそうです。
手にする花にも注目。
この作品は、どうにも出来が良いなあと思ってたら、ウィキペディアで楊貴妃検索するとトップになる作品なのですね。







ラストは、こんな豪華な蒔絵の提重。
お弁当セットです。

茶器や陶磁器の展覧会では無い何だか解放感があり、これからのゴールデンウィークにはリラックスしつつ、また素晴らしい焼き物の鑑賞出来る良い機会だと思いました。

私は、この日は飲みませんでした。
前日に飲みましたけれどね。

さて、これだけ見て、お酒に酔いたい方には、GWにはあの前庭にてビアガーデンが特別にオープンするとのこと、あのスペースを上手く活かされてよろしいですね。

「酒器の美に酔う」展
静嘉堂文庫美術館
2018年4月24日~6月17日