展覧会に行って来ました。


山種美術館の前には、ここも、と毎度定番に。

こんなキャラクターがお待ちされてました。

が、と言うわけではないのですが、
今回は久しぶりに国学院らしい展示でした。
吉田神道、亀卜、卜部氏を先祖に持つ吉田家が、室町時代後半に創始された新しい神道で、京都の吉田神社に神織として奉仕されていたようです。

吉田兼倶 吉田神道の大成者
応仁の乱で自邸や吉田社が焼けたことが、きっかけだとか。

更に、秀吉や家康はじめ、幕府や皇室と密接な繋がりを持って、日本書紀の研究や家業(金融業)を代々続けられていたようです。

私は、かなり世渡り上手であられたような印象がしました。
秀吉や家康の朱印状が物語っていました。
それ以前、信長の時代に、明智光秀よりであり、本能寺の変の後は立場が危うくなっていたとのこと。そこも何とか切り抜けたらしいのですが、どうやったのでしょうかね~。

章だて
序章 奈良 絵本の神々~中世の神々と物語
八幡縁起
応神天皇が崩御され、八幡神として顕れたさまを描く。天皇が神になり、それが神道へと結び付くのですね。

第1章 吉田家の人々と吉田神道

延喜式神名帳鈔
卜部兼義、卜部氏は後に吉田家へとつながる、卜部氏は亀卜、亀の甲を用いた占い師であったのですね。

日本書紀神代巻抄
吉田家は、日本書紀の注釈活動も行う、これも吉田家の手によると伝わる


第2章 中世文書
天下人と吉田家
室町時代前期の義満政権から、秀吉まで、手厚い庇護を受けていた証が残ってるようです。

豊臣秀吉朱印状

徳川家康禁制
江戸時代の興隆へとつながった事が明白になります。

第3章 近世文書
その江戸時代の広い交流ぶりが分かる資料

鍋島光起起請文 他
鍋島家との礼状だと思われます。

田沼意次奉書

貸付帳 他
公金貸付、金融経営も行う、信頼度抜群な、資金力豊富な吉田家。

終章 國學院大学と吉田神道研究
國學院大学での吉田神道研究、講義ノートには講義内容がびっしりと書かれてます。
その丁寧さが印象的でした。
後に吉田神社宮司にも職員がなられていたと、繋がりが密接に。
と、國學院とのつながりました。


普段考えることも無い神道ですが、こんなものなのか、なんて思いつつ見て行きました。

國學院大學博物館
~4月15日