初めてこの美術館に行ってまいりました。
名古屋の新栄町、地下鉄東山線の新栄町駅から直結、大変便利よろしくて。



ロココ、印象派、エコールド・バリ、アール・ヌーヴオー・・・

工作機械のメーカーのヤマザキマザックのメーカーの経営する美術館、元の会長のフランス芸術コレクションが同社のビルの2フロアーに展示されてます。
企画展の他にはこのような所蔵品の展覧会があります。
以下、パンフレットより
絵画は、ロココの時代に活躍した、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダン、新古典派のアングル、ロマン主義のドラクロワ、さらには、写実主義、印象派、エコールド・パリ等、18世紀から20世紀までの、フランス300年の流れが、一望出来るコレクションで構成されてます。

往年のサロンの雰囲気を彷彿させる展示室や、アール・ヌーヴォーの家具がゆったりとした空間を演出する展示室・・・。当館ならではの優美な設えのなかで、フランス芸術を心ゆくまでお楽しみください。


と、拝借しましたが、これは本当にその通りで、ここは日本の美術館では無いように思えました。
数年前にパンフレットを手にしてから、ようやくと訪れられました。
凄い、凄すぎる。

ちょうど第2、第4土曜日の午前にギャラリートークがあるのを知り、早く移動し参加しました。お話を混ぜてご紹介。

ピエール・ボナール「薔薇色のローブを着た女」
奥様が日本の着物をガウンとしてきられてる、この時50才、見えませんね。この髪型はボブ、流行していたとか。

さて部屋を追い画像中心で行きます。

正面の作品
アントワーヌ・ヴァトー「夏の木陰」

なんとこの作品は小さく細かいのでこんな拡大鏡が備え付け、自動で上下。さすが工作機械のメーカーさん。自社のエンジニアが作成されたとか。
ヴァトーは日本には唯一これだけ。
これは男女が仲睦まじい、いや、女性が拒否ってる様子なんだとか。


ユベール・ロベール
メレヴィル庭園の眺め」

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン「エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女」

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン「リラを弾く女性」
シュミーズドレス、寒そう。これで風邪が大流行する原因となったとか。

ジャン=マルク・ナタィエ「狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人」

シャンデリアも豪華

ドラクロア「シビュラと黄金の小枝」

テオドール・ジェリコー「突撃する近衛猟騎兵の士官」

ドミニク・アングル「ルイ14世の食卓モリエール」

フランソワ・ブーシェ「アウロラとケファロス」

フランソワ・ブーシェ 「恋文」

んー、ここを離れるのが惜しい位。

オーギュスト・フラゴナール「キューピッドのささやき」

さて、時代は印象派、後期印象派、ナビ派、
ピエール・オーギュスト ルノワール「果物皿
」「母の愛、あるいは息子ピエールに授乳するルノワール夫人」

ギュスターブ・クールベ「波、夕暮れにうねる海」
クロード・モネ「アムステルダムの海」
ピサロ「ルーアン波止場、夕陽」
右、この作品、なんと1月に描いたとか、どんより曇りが続く土地なのに、これは晴れを狙ったモネの粘り、すごい。

アルフレッド・シスレー
「サン=マメのロワン運河」

アルベール・マルケ
「サン=ジャン=ド=リュズの港」
「パリ、ルーブル河岸」

「アルジェの港、ル・シャポリオン」
「ラ・ショームの家並」

エドゥアール・ヴュイヤール「書斎にて」
同 「アネモネ」

モーリス・ドニ「エウリュディケ」
聖母月-あるいは春の風景の中の聖母」

アンドレ・ドラン
この作品が多かった。


右「果物鉢」
他は作品名は未記入すみません。

ルイ・ポール・アンリ セリュジェ
ブルターニュのアンヌ女公への礼賛」


エコール・ド・パリ

シャイム・スーティン
元会長のお気に入り。
これに代表されるように、力強い作品がお好きだったとか。



「女の横顔」
この作品、なんとベンチに描いたとか。極貧でキャンバスが購入出来ずに拝借してしまったとか。

モーリス・ユトリロ「サンノワの風車」
アメデオ・モディリアーニ「ポール・アレクサンドル博士の肖像」

パスキンがあるとは。感激です。

シェール・パスキン「椅子に座る女」
モーリス・ユトリロ「マルカデ通り」


モイーズ・キスリング
「ミモザとヒアシンス」
「女性の肖像」

「雉子と鴨」

ラウル・デュフィ 「グッドウッドの競馬場」

マリー・ローランサン「シェシア帽を被った女」「3人の若い女」


フェルナン レジェ「サンバ」
ここには、ピカソ、そして、デルヴェアーも。凄いなあ。

ポール・デルヴォー「二人の女」
なんとテルヴォーまで。これはベルギーのブリュッセルにある邸宅のドアとして描かれたもの。三点が姫路市立美術館、そして一点がこちらに。四点揃えての展覧会は既に行われていたようです。

この右の作品がこちらの所蔵
販売していた、その展覧会の小冊子より。

さて、この次は下のフロアーへ
ガラスと家具、また絵画も少々


ドームとエミール・ガレ















ウジェーヌ カリエール「少女像」



エドガー・ドガ「舞台の踊り子」




ドラン作品





と、たっぷり2時間、こちらの横の白い建物が美術館

作品見てお腹いっぱいでしたが、それは別腹
と、ランチタイムに突入。




ヤマザキマザック美術館
~11月19日