※写真はブロガー内覧会での撮影です。
さてブロガー内覧会の続き
メインのお話

山種美術館は近代・現代日本画専門でありますが、江戸時代の絵画もよく見かけていました。
そこに絞られたコレクション展
何せ、創立者の山崎種二が初めて購入したのは酒井抱一であった、ただし贋作でしたが。
と館長からお話があり、今回は初めて三戸特別学芸員のギャラリートークで進められました。

お出迎え
伊藤若冲 《伏見人形図》山種美術館蔵
絵筆以外ではなく、これは土人形を土を塗り材質感を出した、他には無い若冲の奇想さ。



俵屋宗達 (絵)・本阿弥光悦(書) 《鹿下絵新古和歌巻断簡》山種美術館蔵
宗達は西行の和歌が好きで、秋の雰囲気を歌に出ない鹿を真ん中に置くことで対話させるような。


伝 俵屋宗達
《槙楓図》
山種美術館蔵
根津美術館蔵の光琳作品を模写、槙の葉の重なり注目




酒井抱一
《秋草鶉図》
山種美術館蔵
この月がラグビーボール型、また黒いのは変色銀ではないのか、はまだ未解決であるとのこと。
抱一は銀地を多用しており、月の光を表してるので、銀なのではと。

銀、出光の紅白梅図屏風を思い出すと頷ける
酒井抱一
《飛雪白鷺図》
山種美術館蔵
芦と白鷺を取り合わすのは抱一オリジナル
飛沫のように雪を飛ばす技法も

酒井抱一
《月梅図》
山種美術館蔵
月の光を金泥にて表す
そして、植物の裏に月を置く、すだれ効果とか言われる方もおられるの

抱一は光琳の百回忌に、その落款印集を発行し、また回顧展開く、これは図録を作り、特別展を企画する今の学芸員のようだとか(笑)
これぞ琳派に言われる私淑という伝承姿なのだとか。

三戸特別学芸員とともに
酒井抱一
《菊小禽図》
山種美術館蔵




鈴木其一
それに比べて
個性的、でありまた酒井抱一の代作もしてたとか。
人工的につくったように描く
中国の明代の花鳥図を手本にしてる
花の正面から描く
下に何気ない草花を描く

どうですか、そんなのが分かりますか
鈴木其一
《牡丹図》
山種美術館蔵


こちらは?
鈴木其一
《四季花鳥図》
山種美術館蔵



ご飯大盛りで有名な
鈴木其一
《伊勢物語図  高安の女》
山種美術館蔵



次は江戸琳派以外の見所を

山種美術館
~8月21日

今回は一部の作品の写真撮影が出来ます。

また、7月22日は午後5時半~7時半まで夜間開館、そしてブロガー内覧会同様に三戸特別学芸員のギャラリートークがあります。
とても分かりやすいので、非常にオススメな企画です。