初期の浮世絵って、肉筆はいいんだけれど、版画だとね
というのが昨年も多かった浮世絵展を見てのざっくりとしたイメージ

見返り美人もよーく見ると美人なのかなと思わぬこともなくて

何やら良いものがあるらしい、と昨年のドラッガーコレクション以来の千葉市美術館へ。

一度行ってると気も楽です。




プロローグ  浮世の楽しみー近世初期風俗画
《桜狩遊楽図屏風》遊女を集団で描く、退廃的なイメージ、岸田劉生元所有
これから、一人立ちの美女図へ
数減らし質をアップグレード
またこの少し後の美人を寛文美人という、遊女だったとか。
また着物の柄がすごく良いです、浮世絵ならではだが、実際にこれ着てたら目を見張るだろうな。
口に手、くねり、色彩は丹緑、赤と緑が特徴

1  菱川師宣と浮世絵の誕生ー江戸自慢の時代
浮世絵は1680年に初めて言葉が使われた、
菱川師宣、実父の作品《柿本人麿像》刺繍画だった
彼の描く女性、二重切れ長の目、ふっくら頬、口元端を上げてる、が特徴で、これで艶やかな感じに見える。これが人気の元なのかなあと。
人気の古典や枕絵、それらの絵本は明らかに庶民向け
《衝立のかげ》
《室内遊楽図》私好きな酔っぱらいもの、遊女に介抱されてるようで、また遊女のすれ違い様良いですね、

またこには
杉村治兵衞、菱川師宣に続いた画家の作品も目立ちます。
初めて聞きますが、作品内部に「杉村」という文字を着物の紋様に入れたり、存在をアビール。菱川師宣風と言うことでか
《遊歩美人図》一枚物として、この時期にはレア。
千葉生まれ、地元の寺院関係の仕事も多くて、《天人採蓮図》これは天女が蓮の花に触れてる姿、肉筆でなかなか良いですね
ここで60点以上とかなりの点数

2  荒事の躍動と継承ー初期鳥居派の活躍

瓢箪足蚯蚓掻、ひょうたんあしみみずかき、ごっつい筋肉質の足の事のようです、鬼の足のような。
それに特徴があり、鳥居派は上方の女形役者で、芝居小屋で役者絵をメインで創作。
細く伸びやかな動きを表してた。
初代鳥居清倍《筒井吉十郎》マンガチックな《張良》見立の《頼光四天王》二代目鳥居清倍 船が黄銅色の《官女玉虫》などが良かった、

3 床の間のビーナスー懐月堂派と立美人図

懐月堂派、一人立美人画、肉筆、上野の肉筆浮世絵でみたような、
くねりも着物の柄も、菱川師宣を更に洗練したような

4  浮世絵界のトリックスターー奥村政信の発信力

紅絵、紅色が使われ始める、うるし絵のようなゴージャスさ、さらに遠近法も。
細やかさが目につき出します。
実質的な浮世絵スタートだと言えるかな

5  紅色のロマンスー紅摺絵から錦絵へ
鈴木春信作品がここでようやく。
《坐舗八景  台子夜雨》
巨川落款、巨川印入りから印を消して広く流通させた、民間に広まった証
また、この頃でも肉筆画は根強い需要あるとの説明も。
《鞠と男女》ロマンチックというか桜の舌の男女、良いですね。

いつもの浮世絵展ならば地味なイメージだが、初期だけ取り上げると、艶やかなで、またよいものです。

広重、北斎、写楽、国芳だけじゃないのよ、浮世絵は。
そんな展覧会です。

千葉市美術館
~2月28日