思い通りに行かなくて唸る毎日。

思い通りに行かないなんて百も承知なのに、
そんなに奢っているつもりなど毛頭ないのに、
もっと斜に構えて巧くかわしているつもりなのに、

何も言えなくて、唸る。
声にならない声で、唸る。
このもどかしさはなんだ。

身体の一か所に全パワーを集結させて足掻いている。
全身で足掻く勇気などないから密かに訴えている。
足掻きも唸りもおそらく届かない。届けたいとも思わない。

だが。

空気は振動している。
音は四方に飛散している。
わずかに、微かに、目には見えない波動を起こしている。

誰もキャッチしないけれど確実に存在する。
わき上がる唸り。
散っていく、願い。