何度書いても書き足りない、
何回言っても言い足りない、
 
「ありがとうございました」


しかし、次に進むために、
このブログで最後にします。



膝小僧も言っています。
「ありがとうございました」

 
本当に最後の最後、
帰る前の角座舞台から。


安心して下さい、
幽霊などは写っていません(笑)←多分。

ついさっきまでここで立って、
無我夢中でしゃべって動いてやっていたのが信じられないくらい静か。
 
芝居は終わってしまえば、
もう二度とその役をすることも、
同じセリフを言うことも、
基本的にはありません。
 
儚く、空しいもの。
 
だからこそ、尊いもの。
 
役者として初めて舞台に立たせてもらったのは
俳優部公演「あひだ」での2013年の2月。
それから年に2回くらいのペースで
舞台に立たせて頂いていました。
 
今年から本格的に脚本を書くことを始めて
ご縁やタイミングが重なり、脚本教室にも通わせてもらいました。
 
徳田博丸の脚本教室


このときはまさか本当に舞台になるとは
全然思っていませんでした。
徳田さんのアドバイスを頂いて
脚本の書き方の基礎を掴めたかなぁ~?
どうかなぁ~?というレベルでした。


松竹芸能にはお笑い、女性タレント、子役、そして、俳優があり、

私は女性タレントのカテゴリーに属しているのですが(!)
俳優部のレッスンにも行かせて頂く機会を頂き、

そこで紅壱子先生と出会い、様々な舞台に立たせて頂いています。

 

ちなみにお笑いも少しかじっています。。。

 

そんな『何でも屋』の私が、マネージャーさんと

「何か松竹らしい舞台が出来ないか」と話し合った結果、

私が書きあげた脚本で舞台を作ってみようということになったのです。

 

しかし、元の脚本は松竹芸能で舞台化するなんて思ってなかったので

キャストは私のイメージに合う人がいなかったのが正直なところです。

主役はもっと嫌な奴だったし、ライバル役も超イケメンを考えていました。笑

私の役も、主役の後輩(男)だったのを書き変えました。

 

松竹のタレントでキャスティングを考えたときに、

兵士役に松原タニシさんが真っ先に浮かびました。

箱根駅伝のネタを持つ代走みつくにさんもどうしても出てほしかったので、

希望が叶いましたが、まさか女理事長をしてもらうことになるとは思いませんでした。

(これは紅さんの演出)

 

いわゆる「当て書き」(出演者のイメージで脚本を書くこと)

ではなかったのですが、気が付けば当て書きっぽくはなりました。

 

そういう、台本の書き直しというのももちろん初めてでしたし、

演出の紅さんのアドバイスや、演者とコミュニケーションを取る中で

セリフや動き、キャラクターも少しずつ変わっていきました。

 

自分のこだわっていたセリフを削ることになったり、

イメージしているものと全く違う形になったシーンも多々あります。

自分で書いたものは自分の子どものように大切で、

訂正すること、削ることは身を削られる思いもありました。

 

でもそれは、いいものを作るためにみんなが考えていて、

もちろん脚本の甘さや未熟さ、考えの浅さもあったわけで、

辛い思いもありましたが、それは産みの苦しみであったと今は思います。

 

幕が開いてからは今までの思いや苦労は全てリセットして

目の前の共演者やお客さんとの勝負でした。

たくさんのお客さんを前にしてテンションも上がりましたし、

不思議と緊張もせず、全身全霊で動き回れたと思います。

(失敗も反省点もたくさんありますが)

 

何人かのお客さんに言われましたが、ほぼ初めて普通の役でした(笑)

比較的自分のキャラクターと近い役ではありましたが、

女の子らしい部分があったり、諭すようなセリフがあったり、

おちゃらけた動きやセリフもあって、演じていて楽しかったです。

 

竹本くんとタニシさんとの絡みのシーンはかなり稽古しました(深夜に)

初めは全然出来なくて、やるのも嫌だったのに、とても好きなシーンになりました。

 

舞台を1から作るには、莫大なパワーが必要だと言うことと

決して一人では作ることができないものだと言うことが

痛いくらいに身に染みて分かりました。

 

舞台を見ていない人には分からない内容にはなりましたが、

自分自身の振り返りとしても書かせて頂きました。



たくさんの差し入れもありがとうございました!

全部写し切れなくてすみません!

 



4役を演じた代走みつくにさん。

左上は本番では着ていない貴重なショットです。

みつくにさんのネタは本番中も袖やモニターで見て大爆笑していました。




役の年齢イメージは20代後半だったので、

少しでも若く見えるように前髪を切って臨みました。

みんな気付いてた?笑



ボロボロになった台本。

中の書き込みもえげつない量です…

 

おそらく二度と見ることの無い台本。

それでもきっと捨てられない。

 

 

 

 

私はこれからも、走り続けます。

 

 

 

 

次は当て書きしてみようかなぁ…

 

 

 

Marioマリオ