久々の読書部ですひらめき電球


井坂月間の最後は「魔王」でした。


読み終えたのが前過ぎて、レビュー書けませんが、近未来の日本が垣間見えるような気がしましたDASH!


一応、AmazonのURL貼っときます。

Amazonサイト




そして、昨日読了したのが




プリズム   百田尚樹



久々に百田作品に帰ってきましたアップ




ある裕福な家に数学の家庭教師として通うことになった聡子。

聡子は結婚しているが子供が出来ないことが悩みの種で、気分転換も兼ねて働くことにしたのだ。

聡子が数学を教えることになった修一は、社長の父と元モデルの母を持ち、教えたことはすぐに理解する子であった。

ある日聡子はその豪邸で、非常に無愛想な男と出会う。誰なのかと不思議に思う聡子だったが、そのことを尋ねてはいけない雰囲気が家庭の中にあった。


家庭教師の後に、その家の庭を眺めるのが聡子にとって癒しであったが、そこで再び男に出会う。しかし、以前会った時とは雰囲気も話し方も、そして性格までもが全く違っていた。

男と接して行くうちに分かったことは、彼が多重人格者(解離性同一性障害)であると言うこと。


次第に男に興味を持っていった聡子は、彼の中にどんな人格の人間がいて、解離性同一性障害になった背景も少しずつ理解していくことになる。


さらに聡子は彼の中にある一つの人格に惹かれていく....






読んだ後、とても不思議な感覚に襲われました。

姿、形は全く同じなのに、中身が違うと恋愛対象からすぐに外れるものなのか....と。

もし自分がいつ現れるかも分からない多重人格の中の一つの人格に恋愛感情を抱いたらどうなるのだろう....


一方で、人は誰しもが自分自身の中に大なり小なりいくつかの性格を持っていて、相手やシチュエーションや気分によって変えているんだとも思う。

好きな人にいつもの自分を出せなかったり、緊張するとかしこまったり、お酒を飲むと気分が上がったり....


解離性同一性障害のことを本によって学びながら、自分自身の性格と照らし合わせて考えてみたり、(現実には考えにくいけど)あまりに切ない恋愛の展開にハラハラしたりしました。



久々に「早く先が読みたい!」と思った本でした目



ただ、エンディングは含みを持たせていたよう感じたので、ハッピーになってほしかったなぁと思いましたシラー




Marioマリオ