成幸へのキセキ


 岐阜県土岐市の高砂工業株式会社(従業員325人、資本金2億円)は、工業炉の製造を通じて電気自動車のリチウムイオン電池材料製造に携わる企業である。


 同社は、1953年に、窯業製品用工業炉の製造を開始し、1970年代には、韓国、台湾から、東南アジア、インド、中近東、南米、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカへ窯業プラントを輸出して海外展開を進めてきた。


 1980年代後半には、ファインセラミックスに対応し、1990年には、CAD システムを導入するなど、工業用熱処理炉メーカーとして、ガス、電気等の様々な方法による熱処理炉の開発・設計・製造・試験・施工の一貫対応を実現し、各年代の最先端技術を駆使した様々な企業の工場に納入実績を有している。


 このように、同社の熱処理炉は様々な製造分野で活躍しており、自動車部品製造にも利用されてきた。


こうした中で、新たな需要として、リチウムイオン電池等の材料を製造するメーカーからの引き合いが増えてきた。


 そして、2007年からは、携帯電話・パソコン向け電池・電気自動車向けのリチウムイオン電池の材料製造に必要な工業炉を納入している。


特に、電気自動車向けの電池は、今後の需要増加が見込まれ、高い注目を集めている分野であり、同社事業の中でも期待される事業といえる。


同社の強みである開発から設計、製造までを一貫して手掛けることで、常に時代の最先端の製品の製造に深く携わっている。



成幸へのキセキ


~寸評~

好景気を知らない若い世代が台頭し、採用及び教育市場は様変わりしつつある中で、リーダーシップのあり方も変革を求められる。


本事例は、最先端技術へのチャレンジ精神と、良き社会人となるべく理念を通して、「

社会へ役立つ人になれ」という取り組みを地で行っている。


今後のリーダーシップのあり方は、大いなる発信力に加えて受信力が重要性を増し、双方向性が大きな課題となることは周知の事実だろう。


中小企業の成長性は、技術力の源泉は人であることの理解度が、持続的な成長余剰分の測定尺度となる。