広島県広島市の株式会社ヒロテック(従業員1,340人、資本金2億8,000万円)は、自動車用部品から、部品製造のための金型・設備等の組立プラントまで製造する総合メーカーである。
同社は、1932年の創業以来、広島の地でものづくりを続けてきた。1953年には、マツダ株式会社から自動車車体部品を受注し、1959年には、プレス金型やプレス機械の製作販売を開始した。
1982年に、マツダ株式会社の全車種の製品設計も含めたドア生産を受注し、さらに、同80年代にはサーブやフォード等海外自動車会社のドア金型、車体組立設備を受注するなど、自動車部品生産だけでなく、自動車設備総合メーカーとしても世界的評価を受けるようになった。
1985年からはマフラー生産も開始し、現在では、世界9か国21か所に工場を持ち、世界の自動車メーカーに量産部品、設備を供給している。
同社は創業当初から、自社で使用する設備は自社で作るという方針のもと、社内で生産する部品の生産設備を自ら製作し、そのノウハウを活かして、自動車会社各社に自動車用ドアを中心に、プレス金型、車体組立設備の設計・製作・販売を行っている。
~寸評~
事業の核となりうる技術に関するものは、提携業者を使うのではなく、自分自身で着手していくのが大原則である。
本事例は、自社で使用する設備は自社で作る方針により、技術力とノウハウが蓄積され製造品質が高まっていく好循環を呼び込んでいる。
研究開発と設備投資の固定費が増加するなど財務リスクが高まるものの、品質の向上が資本コスト以上に利益を高める結果、梃子の原理によってレバレッジ効果がMAXとなるのだ。

