宮城県遠田郡のキョーユー株式会社(従業員108人、資本金8,888万円)は、電子デバイス向け産業を中核とし、自動車関連産業のプレス金型やその部品も製造している企業である。
同社は、設計・開発、試作品製造、製品生産、出荷までの工程を一貫して手掛けており、生産ラインは複数シフト制を導入し、ほぼ24時間操業をしている。
こうした体制が、短期間かつ高精度の開発・生産の実現につながっており、同社の強みとなっている。
同社は、地元の地方公共団体が開催したマーケティングの機会を通じて、東北地域に進出した大手自動車部品メーカーと知り合ったことがきっかけとなって、自らの強みである開発・生産体制を活かして、プレス用分割構造パンチを開発した。
同パンチは、刃先のみを交換できて、工具コストを5割削減できるというメリットがあり、大手自動車部品メーカーに採用されることとなった。
同社は、引き続き自らの強みである一貫生産体制を活かして、更なる製品開発に取り組んでいる。
~寸評~
顧客志向で、かつ柔軟な対応をすることが自社による一貫生産体制の核となる。
本事例は、この核を原点として短納期につなげることで追加的な付加価値を創出していると解釈できる。
結果から因果をつなげていくのではなく、未来へ向けた仮説思考で考え抜くことにのみ本質的な価値が生じると申し添えておきたい。

