成幸へのキセキ



 大阪府枚方市の吉泉産業株式会社(従業員60人、資本金1,000万円)は、魚の切り身の大きさを映像情報で判断して常に一定の大きさに切り分けるスライサー等の食品加工用業務機械を製造する企業である。








 顧客数が限られる同社製品はオーダーメイドに近く、発注数が少ないことから外注しても割高なことが多いため、自社内に部品製造の機械を導入して製作を行うなど、徹底した自前主義を貫いている。





また、営業社員が日々顧客を訪問してニーズを集め、納品後もメンテナンス時に機器改良の要望を聞くとすぐに開発や製造部門に伝え、短期間に新製品開発や改良部品の製造を行うなど、顧客中心のものづくりを実践している。








 このように徹底した自前主義と顧客中心のものづくりにより、製品の独自性を向上させることで、他社製品との価格競争に巻き込まれないだけでなく、独自の技術・経験を社内に蓄積することが可能になり、製品開発の速さと質の向上に貢献している。







成幸へのキセキ






~寸評~


古き良き日本文化の美意識の中で、食感や見栄えなど五感で味わうことが永遠のテーマである。





本事例は、営業のヒアリング体制、弱みを強みに変えた一貫生産体制、そして何よりも部門間の伝達体制が秀逸である。





「食材を切る」の事業ドメインの下、自前主義の共通目的が周知徹底されており、効率よく美しく食材を切る結果、小売業者とともに消費者を幸せにすることが出来るのだ。