神奈川県横浜市のプリンス電機株式会社(従業員83名、資本金4,700万円)は、省エネ蛍光ランプを製造する企業である。
同社は、1950年の創業で、白熱電球が主流の時代から蛍光ランプの製造をしてきた。
やがて蛍光灯が一般家庭にも普及していったが、大手家電メーカーが市場を占有し、中小企業の参入の余地は僅かであった。
そこで大手メーカーが扱わない特殊タイプの蛍光灯製造を中核に据えることにし、一般蛍光ランプの管径(太さ)は32.5ミリ・メートルだが、それより細い20.0ミリ・メートルのスリムランプの製造・販売を開始した。
2004年には更に細い直径15.5ミリ・メートルの新スリム形蛍光灯を開発した。この新スリム形蛍光灯は、一般蛍光灯に比べ、ガラス使用量を58%削減し、電力使用量も53%省エネとなり、省エネ率、光の質、初期費用等、総合的にLEDと比較しても優位性が十分ある。
これらの省エネランプは、通路や看板照明、コンビニの冷蔵・冷凍ケース等のように、狭い空間に設置し、常時点灯させるニーズに応えるもので、同社の主力商品として、コンビニケース照明では、国内の7割程度のシェアを占めている。
また、最近では顧客の幅広いニーズに適応するため、商業施設の棚下照明用LED システムや、冷蔵・冷凍ケース用LED の開発にも力を入れている。
~寸評~
家庭用と商業施設の省エネ対策は以外に進んでおらず、特にコンビニ店舗での電力浪費問題は周知の事実であろう。
本事例は、大きなシェアを占める販路を有しており、既存顧客に対してLEDシステムへ刷新する取り組みは計り知れない社会的効用を及ぼす。
過去に縛られず自由な発想で、各々があるべき明日を見据えれば、理想の歩むべき道、すなわち理想の社会を照らせるはずだ。

