「じゃぁさ、一日中、何もさせないで、姿も見せないようにして
他の部屋に座らせておけばいいよね?」
強引!!
そうやって獅子唐に圧力を掛け、
自主退職を促すのでしょうが、
それは、わざわざもう一度うちで引き取ってやることではない。
新しい事業所の主任にやってもらえば良いことである。
俺はその旨を伝え、
ハッキリと、
「申し訳ありませんが、うちで獅子唐さんを引き取ることは、
絶対にありません。御理解下さい。」
と言い切った。
すると部長は
「わかったよ。。。
でも、このままじゃ獅子唐はクビにするしかないよな。
可哀想に…。 」
と言った。
デターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
情に訴えると結局首を縦に振ってしまう俺をよく理解している。
あたかも俺が獅子唐のクビを切るような言い回しをする小山部長。
うーん。確かに可哀想だ。
俺の心は揺らいだ。
獅子唐を戻したら何をさせよう。
この仕事は出来るかな?
あの仕事をさせれば何とかなるかな?
一瞬のうちに獅子唐が戻って来ても大丈夫かどうかを考え始めてしまった。
獅子唐が出来る仕事…
…無い。
すぐに結論は出たwww
「仕事が出来ない、使えない、
どこにも行ける場所が無いのであれば、
もうクビにすればいいと思います。」
俺の本気に小山部長は一瞬たじろいでいた。
「え?」
「使えない奴に無駄な給料を払い続ける位なら、いっそクビにして、
新しく出来る社員を雇えば良いんじゃないでしょうか?と言ってるんです。」
「お前らしくないなぁ…。」
小山部長は今回も結局俺が獅子唐を受け入れてくれると思っていたようだ。
「そもそも、自分はその“使えない”獅子唐さんと5年近く一緒に仕事をしていました。
それなのに、自分よりも何十年とベテランの主任さんが2週間で音を上げることに驚きです。
まして、駄目だと決め付けて、獅子唐さんの状況も体の具合も理解しようとせず、
簡単に投げ出すこともおかしいと思います。引き受けたのであれば責任持って、
付き合えるとこまで付き合うべきだと思います。」
俺は最もらしいことを言った。
が、この内容、結局、俺と新しい主任の間で獅子唐を押し付け合ってるだけのことであるwww
俺の発言を聞いて、無理だと悟った部長は、
ついに引き下がった。
そして俺は獅子唐の返却をなんとか阻止したのである。
つづく。