女性社員全員からシカトをこかれてしまった欠勤魔。
俺は驚きと共に、心の中で「ざまー!」と思ってしまったwww
これは、お前が欠勤を繰り返した結果生じた、
みんなの無言の報復なのだ。
何故彼がそう思うのかは今もわからないが、
欠勤魔は自分は絶対に嫌われていないと思っている節がある。
いくら休んでも、俺からの小言さえかわせば、他の女子社員は許してくれる。
そしてその後は自分の為に働いてくれる。
むしろ、そう思って無ければ散々迷惑を掛けた後に、
何くわぬ顔で復帰など出来る訳が無いのかも知れ無い。
おそらく女性蔑視の古い考えを持っているのだろう。
今回もいつもと同じ様に復帰するつもりだったが、
俺の邪魔でその計画がぶち壊れてしまったが、
女子社員からこのような仕打ちを受けるとは夢にも思って無かった様だ。
欠勤魔は誰も振り向いてくれない事務室を
しばらく呆然と見つめていたが、
しばらくすると、事務室にあるロッカーの中の荷物を片付け始めた。
その間も女性社員は
欠勤魔が同じ空間に居る事を知らないかの様に、
各々仕事をこなしたり、世間話をしていつも通り笑っていた。
俺はここまで空気にされる人を初めて見た為、
少なからずショックと恐怖を感じていた。
そして欠勤魔が1人寂しくロッカーとデスクの荷物を片付けている後ろ姿が
惨めに見え、可哀想になって来てしまった。
荷物をまとめ終わった欠勤魔は、
意を決した様に事務室に向き直り、
勇気を振り絞って、
「短い間でしたが、お世話になりました!」
と大きな声で女子社員達に向かって言った。
一瞬ピタッと会話が止まったが、
やはり誰1人欠勤魔を振り向きもせず、
声も掛けず、再び会話に戻ったのである。
ママ~怖いよー(TOT)
欠勤魔はその場に立ち尽くして彼女達の返事を待っていた。
しかし、やはり誰も自分に何も言って来ないと気付くと、
少し涙目になった。
俺はそんな姿が不憫になり、
「お疲れさま。次のところでも頑張ってね。」
と、思わず声を掛けてしまった。
欠勤魔は呆然としたまま、
「ありがとうございます……。」
と、消え入る様な声で言い、
ションボリしながら事務室から出て行った。
それが俺が奴と直接言葉を交わした最期だった。
欠勤魔が出て行った後も彼女達は、
いつもと何ら変わらない様子で会話をしていた。
それを見て俺は一つだけ確信したことがあった。
女子の頭の中には、
「Deleteキー」が存在するのだ
と。
多分、それは相当なことが無い限り押されないキーであり、
見る機会は滅多に無い。
そして、男の頭の中には無いキーでもあるのだ。
だから俺も欠勤魔もこの状況に恐怖を感じ、狼狽えてしまったのだ。
彼女達は何も悪くない。
単純に彼女達の頭の中から欠勤魔を削除しただけなのだから。
つづく。
欠勤魔は事務室の入り口から一歩も動けずにいた。
俺は5分程彼を放置し、終わらせてしまいたい仕事をサクッと片付けてから、
改めて皆に声を掛けた。
「皆さん、ちょっと良いですか?」
今まで申し送りの声や、仕事の意見交換等で騒がしかった声が
ピタッと止まった。
「本日付けで欠勤魔君が退職することになりました。
皆さんに挨拶をしてもらう為に来てもらいましたので、
聞いてあげて下さい。
じゃ、欠勤魔君からどうぞ。」
と言って入り口に立っている欠勤魔に声を掛けた。
欠勤魔は怖ず怖ずと皆が円形に座っているデスクの近くまで進み、
挨拶を始めた。
「ええ…本日を持ちまして退職する事になりました……。
皆様には…ご迷惑をお掛けしてしまい…本当に申し訳ありませんでした。」
聞き取れるかどうか微妙なぐらい小さい声で欠勤魔がしゃべり出す。
俺は聞こえているかどうか皆を見回した。
あ、聞いていないwwwwwwww
聞こえていないのではなく、明らかに聞いていないのである。
半数の人が頬杖をついて黙々と仕事の書類に記入する作業に没頭していた。
半数の人は記入こそしていないが、
自分の爪を見ている者、髪の毛をいじっている者、
ただ、下を向いて動かない者等、誰1人欠勤魔を見る者はいなかった。
唯一欠勤魔を見ていたのは俺だwwww
その様子を目の当たりにして欠勤魔の声はどんどん小さくなって行った。
「ええ…自分が休んでしまっている間に…
プライベートの予定を都合して下さったと言う方も居たそうで…
その…ええっと…謝っても謝り切れないと言いますか……。」
最後の方はほぼ聞き取れなかった。
女子社員達は、全く耳を傾ける様子は無く、
時々早く終わらないかなぁと言う、ため息を吐いたりした。
欠勤魔は女子社員達の態度に相当ビビっていたwww
欠勤魔の声は最終的に聞こえなくなり、
俺は欠勤魔の口が動いていないことを確認し、
挨拶が終わったのだろうと思ったwww
「終わった?」
俺は立ち尽くしている欠勤魔に向かって言った。
欠勤魔はコクンと頷いた。
「だそうです。最後に彼に何か言っておきたい人いますか?」
と女子社員に向かって言った。
もう二度と会わない奴なんだ、
今まで彼女達が欠勤魔から受けて来た仕打ちを返す時だと思った。
文句ある人は全部言っちゃいな!と思って言ったが、
女子スタッフはその言葉に誰1人反応しなかった。
しばしの静寂の後、言う事も思いつかない俺は、
「じゃ、そう言う事で、欠勤魔君お疲れさまでした。」
と言って強制終了した。
その言葉を待っていたかの様に
女子社員達は一斉に再び申し送り等仕事を始めた。
彼女達には欠勤魔は見えていないのだ。
そう確信出来る程、見事なスルーっぷりだった。
欠勤魔はどうしたら良いのかわからずしばしその場に立ち尽くしていた。
俺は
「もう、帰っていいよ。荷物置き忘れ無いように。」
と欠勤魔に声を掛けた。
欠勤魔は俺の声でふと我に返った。
彼はみるからにズタボロにされていた。
さっきまでの偉そうな態度は微塵もなくなっていた。
つづく。
俺は5分程彼を放置し、終わらせてしまいたい仕事をサクッと片付けてから、
改めて皆に声を掛けた。
「皆さん、ちょっと良いですか?」
今まで申し送りの声や、仕事の意見交換等で騒がしかった声が
ピタッと止まった。
「本日付けで欠勤魔君が退職することになりました。
皆さんに挨拶をしてもらう為に来てもらいましたので、
聞いてあげて下さい。
じゃ、欠勤魔君からどうぞ。」
と言って入り口に立っている欠勤魔に声を掛けた。
欠勤魔は怖ず怖ずと皆が円形に座っているデスクの近くまで進み、
挨拶を始めた。
「ええ…本日を持ちまして退職する事になりました……。
皆様には…ご迷惑をお掛けしてしまい…本当に申し訳ありませんでした。」
聞き取れるかどうか微妙なぐらい小さい声で欠勤魔がしゃべり出す。
俺は聞こえているかどうか皆を見回した。
あ、聞いていないwwwwwwww
聞こえていないのではなく、明らかに聞いていないのである。
半数の人が頬杖をついて黙々と仕事の書類に記入する作業に没頭していた。
半数の人は記入こそしていないが、
自分の爪を見ている者、髪の毛をいじっている者、
ただ、下を向いて動かない者等、誰1人欠勤魔を見る者はいなかった。
唯一欠勤魔を見ていたのは俺だwwww
その様子を目の当たりにして欠勤魔の声はどんどん小さくなって行った。
「ええ…自分が休んでしまっている間に…
プライベートの予定を都合して下さったと言う方も居たそうで…
その…ええっと…謝っても謝り切れないと言いますか……。」
最後の方はほぼ聞き取れなかった。
女子社員達は、全く耳を傾ける様子は無く、
時々早く終わらないかなぁと言う、ため息を吐いたりした。
欠勤魔は女子社員達の態度に相当ビビっていたwww
欠勤魔の声は最終的に聞こえなくなり、
俺は欠勤魔の口が動いていないことを確認し、
挨拶が終わったのだろうと思ったwww
「終わった?」
俺は立ち尽くしている欠勤魔に向かって言った。
欠勤魔はコクンと頷いた。
「だそうです。最後に彼に何か言っておきたい人いますか?」
と女子社員に向かって言った。
もう二度と会わない奴なんだ、
今まで彼女達が欠勤魔から受けて来た仕打ちを返す時だと思った。
文句ある人は全部言っちゃいな!と思って言ったが、
女子スタッフはその言葉に誰1人反応しなかった。
しばしの静寂の後、言う事も思いつかない俺は、
「じゃ、そう言う事で、欠勤魔君お疲れさまでした。」
と言って強制終了した。
その言葉を待っていたかの様に
女子社員達は一斉に再び申し送り等仕事を始めた。
彼女達には欠勤魔は見えていないのだ。
そう確信出来る程、見事なスルーっぷりだった。
欠勤魔はどうしたら良いのかわからずしばしその場に立ち尽くしていた。
俺は
「もう、帰っていいよ。荷物置き忘れ無いように。」
と欠勤魔に声を掛けた。
欠勤魔は俺の声でふと我に返った。
彼はみるからにズタボロにされていた。
さっきまでの偉そうな態度は微塵もなくなっていた。
つづく。
「お疲れさまです~。」と
明らかに何週間も休んでる奴が出すような声ではない、
声を掛ける欠勤魔を見事にスルーした女子社員。
俺には挨拶をしてくれる。
最初は俺の見間違いかと思った。
欠勤魔も無視されたことが心外だった様子で、
少し不機嫌な顔をした。
次に帰って来た女子社員。
欠勤魔はその女子社員に同じ様に
「お疲れさまです。」を声を掛けた。
その子は欠勤魔を見ることもせずに
見事にスルーした。
そしてその子も俺には、
「お疲れ様ですー」と元気よく挨拶をした。
これはどういうことだ?
今まで、どんなことがあっても、どんなに迷惑を掛けられても、
どんなに不満があっても、どんなに嫌いな奴でも、どんなにクソ野郎だったとしても、
絶対に挨拶をしないことなんて無かった彼女達。
俺はしばらく居なかった欠勤魔が突然入り口にたっており、
驚いて、たまたま2人続けて挨拶が出来なかったのかなと思った。
3人目の女子社員が帰って来た。
欠勤魔はめげずにその社員にも声を掛けた。
その子も欠勤魔を一度見てから、
何も言わずに通り過ぎた。
ええええええ?
欠勤魔の舌打ちする音が聞こえた(笑)
お前が悪いんだろうが!!
その後、
4人目の女子社員も、
5人目の女子社員も、
6人目の女子社員も、
7人目の女子社員も、
全員の女子社員が、見事に欠勤魔を無視した。
最後の女子社員に無視された欠勤魔はさすがに少し狼狽しているようだった。
それを目の当たりにした俺は正直、女子の怖さにブルッてしまったwww
退職することになった人が目の前に居るのにも関わらず、
まるでそこに存在していないかの様に振る舞う女子社員。
スゲーよ。
俺は欠勤魔が俺にしか見えていないのかと思い、
目を擦ってみたwwww
そして俺の呼び掛けがあるまで、
彼女達は各々が必要書類に記入をしたり、エリア毎の申し送りを行ったり、
いつもと何ら変わらない行動をしていたのである。
いつも通りの光景が俺にはとても怖かった
ガクブル……
欠勤魔はポツーンと1人、事務室の入り口に立っていた。
その顔は怒りと不満と不安が入り交じった微妙な表情になっていた。
今までどんなに休もうが、仕事をせずに帰ろうが、
彼女達にこんな態度を取られたことは無く、
逆に自分の思い通りに動かせる彼女達を
自分の為に都合良く利用してきたと思っていた欠勤魔。
文句一つも言わない彼女達をうまく利用出来ていたと思っていた欠勤魔は
彼女達が想定外の行動を起こしたことに、さぞびっくりしたことだろう。
つづく。