俺が愛人の存在を知っていた訳。
最初の記憶は俺が幼稚園の頃までさかのぼる…
幼稚園児の俺の日課は、
朝5時に目覚めて、母親のベッドに潜り込むことだった。
寝坊しない限り、ほぼ毎日母親の寝室に行っていたが、
1年に数回、朝6時頃に寝室の電話が鳴ることがあった。
母親が電話に出ると、無言。
電話を切ると、また直ぐに電話が鳴る。
母親は、数回無言電話が続くと、
受話器に向かって
「上地さん?いい加減にして。」
と言う。
すると、無言電話はピタリと止む。
定期的にそのようなことが続き、
幼な心に不思議に思っていた俺は、ある日の無言電話の後、
「上地さんって誰?」
と母親に聞いたことがあった。
「パパのことを好きな人。」
幼い俺には理解出来ないと思ったのか、
母親はその様に説明した。
「パパは上地さんと結婚するの?」
子どもならではの、きわどい質問をした幼き日の俺www
母親は、
「パパはママと結婚してるから上地さんとは結婚出来ないの。
それにパパは、とても迷惑しているのよ。」
と言った。
幼い日の俺は、無言電話が掛かってくる度に、
そのような無邪気な質問を繰り返し、
上地情報をゲットして行ったwwww
元女優さんで、どこかの社長の2号さん。
社長の集まりで親父と出会って、しつこくつきまとっている。
俺の記憶が正しければこんな内容だったと思う。
小学校に上がってからは、早朝テレビを覚え
(テレビの時間が決まっていたが、早朝だったら自由に観れたw)
母親のベッドに潜り込む習慣は無くなった為、
その後、無言電話がどうなったのかはわからず、
上地と言う存在も俺の記憶の遥か彼方へ埋もれて行った。
つづく。