うちらが必死にEさんの情報を欲している中、
獅子唐は、オーナー側の事務室で、
ちゃっかりEさんに引継ぎと称して会っていた。
自分のことしか考えられない壁男は、
当然、俺がEさんに会いたがってることなど知ったこっちゃ無いのである。
獅子唐の仕事の内容をデータ化してから、
俺は去年入社の新人、町谷君(仮)に獅子唐の後任を任せようと考えていた。
町谷君に情報の取り方、データの変更方法、反映方法などを教え、
実際に獅子唐の仕事場に入ってもらうようになっていた。
ある日町谷君に、
「最近、仕事場の内容と、データの内容が違ってきているんですけど…。」
と言われた。
俺は、
「それは、Eさんにデータ管理の方法をまだ伝えてなくて、
Eさんが変更したデータの内容が反映されてないからなんだ。」
と説明した。
すると町谷君はうーんと唸りながら、
「それはEさんじゃなくて、獅子唐さんだと思います…。」
と言った。
「なんでそう思うの?」
と俺が尋ねたところ、
町屋君は
「ええ、データが違っていたところを確認したら、
全部獅子唐さんの字で書かれてましたから。」
ムキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
データ狂わせていたのは、Eさんではなく、獅子唐だったのだwwwww
ガッデム!!
ちゃんと出来ていたのは俺が褒めた日だけで、
翌日から獅子唐は当然今までのやり方に勝手に戻してしまったのである。
俺は獅子唐がたった1回だけ、まぐれで出来たことに安心してしまった自分を責めた。
そしてそんな獅子唐を1回でも褒めてしまった自分をもっと責めたwww
いつもいつもそうやって期待を裏切られてきたじゃないか!!
バカバカ、俺のバカ!!
俺はすぐに獅子唐に甘くしてしまう自分が情けなくなってしまった。
勿論、獅子唐を捕まえて、説教。
獅子唐は自分が悪いと思って居ない為、
例のダンマリ+聞き流し作戦でやり過ごしていた。
ああ、本当に本当にコイツはアホでダメな奴なんだ。
救い様の無いアホで、情をかける相手ではなかったのだと、
やっと本気で心から思えた瞬間だった。
つづく。