かよちゃんが
初めてご飯を食べに来たのは
緑がまぶしい
5月初めのことでした
うちに来る前 かよちゃんは
Tさんという方のお宅に
4年ほど 毎日通い
ご飯をもらっていました
毎日通って来るから
かよこさん
かよちゃんの名付け親である
そのTさんという方は
偶然にも
これまで捕獲の時などに
いつもお世話になってきた
ボランティアさんのお知り合いで
仔猫の預かりのお手伝いなどを
されておられます
地域の未手術の猫を捕獲する際
情報交換が出来るようにと
ボランティアさんが作ってくださった
グループラインで
自己紹介やら
今来ている猫たちのことやら
何度かやり取りをする中で
かよちゃんが5月から
Tさん宅に全く行っていないことを
知りました

名前の通りかよちゃんは
毎日欠かさず
通ってくれる様になりました
朝5時 玄関のドアを開けると
にゃ〜
可愛い声でご飯の催促
必ず待っていてくれました
ところが
かよちゃんとの出会いから
間もなく2ヶ月になろうかという頃
予想外の出来事が
7月のブログにも書いた
ボアちゃんという
おうちのある猫さんの出現により
かよちゃんや
ご飯を食べに来ていた猫たちの日常が
脅かされる事態となってしまいました
7月
ボアちゃんはおうちに帰らず
ほとんどの時間を
うちの駐車場で過ごし
ご飯を食べに来る仔たちに
プレッシャーをかけ
追い払っていました
みんなも
きっと怖かったに違いない
やがて
朝 玄関のドアを開けても
かよちゃんが待っていることは
なくなりました
代わりに待っているのは
ボアちゃんとトラちゃんで
(2匹のおうちはお隣同士)
置いたご飯を
ふたりで
たいらげていくのです
トラちゃんは
食べ終わるとすぐに帰るのに
ボアちゃんは
帰る気配など全くなし![]()
私や主人が近づくと
スルスルと近くの車の下へと
身を隠し
こちらの思いを知ってか知らずか
涼しい顔で
寝そべるボアちゃん![]()
外は猛暑
家に帰って寝てくれー
そう思いながらも
追い払うわけにもいかなくて
何も出来ず 募るばかりの
もどかしさと不甲斐なさ![]()
![]()
しかし
私や主人も
ただ手をこまねいていたワケでは
ないのです
みんなが来れないならば
こちらからご飯を持って行くしかないと
出勤前のわずかな時間でしたが
逃げて行ったかよちゃんを
ご飯を持って追いかけ
道端で食べてもらったり
ご飯の置き場所を変えてみたり
出来る事はしてきましたが
こちらの思う様には
行きません

8月に入ると
状況は良くなるどころか
悪化の一途をたどっていきました
ボアちゃんの威嚇がさらにエスカレートし
猫の姿を見つけると
甲高い声をあげながら向かっていき
ケンカを仕掛ける様になり
8月中旬頃までは
ほぼ毎朝 ボアちゃんと誰かが
うちの駐車場かご近所の駐車場で
唸り声をあげていました
事の一部始終が見渡せます
ボアちゃんに襲われている仔を
助けに行くため
窓からケンカの場所を確認し
私か主人が止めに走る
そうすれば
ボアちゃんが驚いてる間に
襲われていた仔は
逃げることが出来るのです
が
毎朝すっ飛んで行っていれば
当然
ご近所の方にも目撃され
どこの猫なんです?
あのフッサフサの毛の猫は
うちの車の下によくいて困ってるんですよ
野良じゃないんでしょ?
などと言われたことも何度か
とても
朝ごはんなんか
食べれる心境じゃなかった8月

極め付けは
夕べ
コンビニに行く途中
偶然かよこを見ました
と
Tさんからラインと共に送られて来た
かよちゃんの姿
かよちゃん

どこでご飯を食べているんだろうかと
心配で心配で
たまりません
7月に
ボアちゃんの様子を
おばあさんにご連絡した時
猫は頭の良い生き物ですから
そうおっしゃっていました
頭が良いから
餌場を追われても
他の場所でご飯を見つけて
何とか生きていきますよ
そういう意味だったのでしょうか
でも
これまでご飯を用意し
見守ってきた私には
そんな風に割り切ることは
出来なくて
せめて朝だけでも
ボアちゃんが
外に出ない様にしてもらえないかと
何度お願いしようと思ったことか
けれど
お願いしたところで
飼い主であるおばあさんの娘さんが
動いてくれない事はわかっている
この状況を知れば
ご高齢のおばあさんに
心配をおかけすることになってしまう
ならば言うまい
そう決めましたが
自分の気持ちを
どうにも整理する事が出来なかった時
相談に乗ってくださった
モフモフさん
その節は
ありがとうございました

どうしても
自分の縄張りを守りたかった
ボアちゃんは
くろちゃんが来なくなり
かよちゃんやこたろうやりんちゃんの
来る回数がめっきり減ったことで
満足したのか
以前の様に四六時中
待ち伏せする事はなくなりました
それにより
こたろうは来てくれる日が
少し増えてきました
いつ来てもいい様に
ご飯を
たくさん用意して待っていたこの夏は
私にとっても長かった
ウェットを
いったいどれだけ捨てたことか
食べさせてあげたかったな
今日も
1日に何度かやって来て
ご飯を食べて行ったボアちゃんですが
鬼の居ぬ間に
かよちゃんたちが
またご飯を食べに来れます様に








