猫の遺棄があとを絶たず
増えてしまった猫たちのために
TNR
そして その後のお世話を
まるちゃんのおばあさんは
10年以上もの間続けてこられました
ご自宅のお庭にも
ご飯を置かれています
お庭に猫が出入りする様になると
ご近所から苦情が出たため
これ以上増えない様に
猫たちは手術をしている事を伝え
ご飯をあげさせてくださいと
周辺のお宅一軒一軒に
お願いをして回ったそうです
しかし
全てのお宅に納得してもらう事は出来ず
怒鳴り込まれたり
毒入りのご飯を置かれたり
たくさんご苦労があったと
お聞きしました
けれど
今回の様に
身の危険を感じる様な嫌がらせは
初めてだったので
本当に恐ろしかったです
そうおっしゃっていました
TNRをした公園の
最後の1匹となった黒猫ちゃん
おばあさんは道路から
塀の隙間より公園内にご飯を入れ
食べ終わるのを待つ
私も行ったことのあるその場所は
狭い道路を行き交う車を
やり過ごすだけでも危険を伴う様な場所
ご飯をあげるために通う毎日が
どれほど大変だったかは
容易に想像出来ます
なのに
接触してしまうのではと思われる程
スレスレに車を停められ
クラクションを鳴らされ
更には
窓を開け
猫にエサをやるなと怒鳴られて
言いたい事を言い終わると
車は走り去る
それが繰り返されること
2週間以上
相手は男女二人組
たったひとりで
立ち向かったおばあさん
くろちゃんが待ってるし
あの場所でご飯をあげてる事は
公園の責任者の方も知ってるので
決して
エサやり禁止の場所なんかじゃないんです
そう思って通い続けました
ご飯を食べているくろちゃんは
それまでも
クラクションの音や怒鳴り声
走り去る時の車の音などに
怯える様子はあったらしいのですが
その日
いつもは
1回か2回だったクラクションが
どうやったら
あんな大きな音になるのかわかりませんけど
ものすごい大きな音で
長く 何度も何度も鳴らされたんです
そしたらクロちゃんが
ご飯の途中だったのに
すごいスピードで公園の暗闇に走って行って
見えなくなってしまったんです
よほど怖かったんでしょう
呼んでも呼んでも
戻って来る事はありませんでした
それ以来
いつもの時間に行っても
昼間探しに行っても
どこにもいなくてね
この1ヶ月ずっと心配していたんですけど
もしかしたら みーゆさんが
くろちゃんを見かけてないか
それをお聞きしようと思って
お電話をしたんです
くろちゃんが
監視カメラに映る様になったのは
半月ほど前からでした
おばあさんがお電話をくださった日は
玄関のドアを開けたら
驚いて走って行くくろちゃんを見ました
うちに来ている事をお伝えすると
おばあさんは
とても安心された様でした
くろちゃんがあの公園からいなくなって
私に姿を見せなくなったのは
あの仔なりの思いやりだった様な気がして
仕方ないんです
自分が居なくなれば
危ない場所に
私が行かなくて済む
そう思ったんだと思います
おばあさんのお歳は
おそらく70代後半か80代前半くらい
猫たちのために
もう十分すぎるくらい
頑張って来られたと思います
くろちゃんのことは
私が責任を持って
見守っていこうと思います
くろちゃんの無事を
おばあさんにお伝え出来る様に
きっと神様が
うちに導いて下さったのかもしれません
小柄ですが
ちょっと小太りで
元気で
可愛い子です
ただ
住処を追われてしまって
1日をどこで過ごしているのか
それが心配
事故に遭わない様に
気をつけて欲しいです
サスケが
部屋の外に
やっと興味を持ってくれました

夕べ
膝の上で
そわそわし始めたかと思ったら
意を決して部屋の外へ
男サスケ 行って来るでし

と
見送ってみたものの
やっぱり
心配になってそっと追いかけるこの後
すぐに部屋に戻ってしまいましたが
すごい進歩
この調子で少しずつ
慣れてくれたら嬉しいです




