3週間前

おいらの暮らしは一変した


焼きがつおに釣られて
足を踏み入れた場所

そこには

今まで見たこともない景色が広がっていた




いつも歩いてた道

眺めていた風景


あの日
走っても 潜っても
そして登っても

おいらが暮らしてた場所に

戻る事は出来なかった


ここがサスケのおうちだよ


確かそんな事言ってたな
おいらを閉じ込めた人間が


おうちってなんやねんムキー
なんでこんな乱暴なことすんねん

恐怖と不安と怒りと絶望

色んな感情が一度に押し寄せて来て
あの日の夜は

ただ悲しかった…タラー


あの日から
もう3週間も経つんだな

おいら
まだ毎日おんおん鳴いてんねんキョロキョロ

だけど
今のおんおんは
最初の頃のおんおんとは
ちょっと違う

おんおん鳴くたびに

サスケーどーしたのー
って入って来る人間の

どーしたのーが聞きたくて
おんおん鳴いてる自分に

最近気づいた


毎日ご飯持って来て
トイレと床の掃除した後

お水換えてくるねって部屋を出る

水の茶碗を置く時
おいらの顔を覗き込みながら

お天気の話しだとか
今日は顔色がいいねだとか

しょーもない話しがなげーんだよって
顔を背け続けてたら

ごめんねって寂しそうな顔びっくり

反則だぜガーン

仕方ないから
長い話に付き合う事にしたぜガーン





ここは

風の匂いも
土の匂いもしない

寝っ転がった
お気に入りの草っ原もない


けど

ちょっとずつ
思い出してきたんだ

恐怖のあまり吹っ飛んでた記憶を


毎日ご飯を運んでくるその手が
優しかったことを

まだ
戻りたい気持ちはある

ここが
居心地のいい場所だなんて思えない

だけど


人間の言う事を信じてみたら
いい事もあるんだなって思えた出来事が

ふたつあるグラサン



絶対に乗りたくなかったマット
しつこいから乗ってみたら

意外と気持ちいい
もう手放せませーんチュー


ハウスってやつにも
これまたしつこいから入ってみたら
意外と落ち着く
毎晩ここで寝てまーすチュー


何がそんなに嬉しいんだか
また喜ぶ人間ニコ



この家には
あとふたり人間がいる

ひとりは
おいらのことを
ちゃちゅけって呼ぶおやじ

おいらに取り入ろうと
最近じゃ
ちゃっちゅーとか言ってくるガーン

キモすぎグラサン


もうひとりは
そのおやじの娘

そーっと覗いてきて
可愛いねーって言ったあと
必ずこう聞いてくる

サスケちゃん
このお部屋 いつ返してくれるの?

遠分無理グラサン



そんな3週間は
おいらに取っちゃ長かった

毎日
寝てるだけだからな

だけど
こんな毎日が当たり前になって

いつか

ここがおいらの居場所だって
そう思える日が

本当に来るんだろーか…??


         by   サスケ


ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ ヒマワリ




先週捕獲してリターンした茶白ちゃん
心配していましたが

昨日の朝
あれから初めてご飯食べに来てくれて
今朝も来ました

また通って来てくれる様になり
安心しました


一方
先週月曜日の早朝
リターンした白黒ちゃんは
まだ現れません
暑くなる前にと
朝4時半にリターン

去って行った後ろ姿が
忘れられません汗

ボランティアさんは
あれだけ巨体だと
他にも餌場はあると思う

そうおっしゃっていましたが

毎晩来ていたのに…

来ていた時間帯に
ご飯は置き続けようと思います


また
来てくれます様に