まだ梅雨が明ける前のこと
サスケが姿を見せず
心配した事があった
来なくなって3日目の朝
足取り重く
仕事へと家を出た
自転車を漕ぎ
家から駅へ向かう途中
一瞬白い物が目に入り急ブレーキ
振り返ると
私宅からほど近い
あるお宅の駐車場に
サスケ〜
どーしてたのよ〜
カリカリ置いてあるよ
夕方はちゃんと来てね
約束だよ

そんな言葉をかけたと思う
一方的な約束だったけれど
その日の夕方
サスケは来てくれた
サスケが来ない日は
窓から外を見てサスケを思い
雨が降れば
濡れてはいないかとサスケを思う
残業になれば
待っているであろうサスケを思い
一本でも早い電車に乗ろうと
駅の階段を走って登る
ずっと
そんな毎日を送っていた
けれど今
毎日心配だったサスケは
同じ屋根の下にいる
下にはいるけれど
部屋に入ると
素早くベッドの下へ逃げ込み
話しかけようものなら
なんと
顔を背けられ
それでもしつこく話しかけてると
更に顔を背ける

なので
うるさくしてすみませんと
部屋を出ます
サスケがそばにいて
喜んでいるのは私達家族だけ
当のサスケは
絶望の淵にでもいるかの様な
そんな表情
けれど
部屋に誰もいない時
ちょっとくつろぐサスケ
(ウェブカメラの映像)
見てると食べないのに
部屋を出ると
食べて

白目をむいてまた熟睡
(ウェブカメラの映像)
こんな風に寝てくれるだけで
今は嬉しいよ
サスケ
ありがとう
今日夕方
庭に水を撒きながら
サスケの部屋を見上げたら

サスケがこっちを見ていて
思わず何度も手を振った
サスケ〜
夜になり電気を消すと
悲しげに鳴くサスケ
保護から9日目の夜も
鳴いてます
また長い夜が始まるね
夜になると
外が恋しくなるのかな
だとしても
その鳴き方は悲しすぎるよ
サスケちん
頑張ろ
一緒にね








