相談者Yさんと
初めて電話で話した日から
今日でちょうど2週間
最初はご自宅に電話をしていた
けれど
次からは携帯へかけて欲しいと言われたので
言われた通り
携帯へ連絡はするが
今まで一度も出てはもらえず
仕方なく自宅にかけると
電話に出たお兄さんが取り次いでくれる
こちらとすれば
捕獲をするにあたり
色々と打ち合わせをしたい事もあれば
お聞きしたい事や
お願いしたい事もある
けれどYさんという人は
いつものらりくらりとした対応で
仔猫を捕まえたいと言っていたはずなのに
ボランティアさんや私との
温度差を感じずにはいられない
電話にしても普通は
携帯に何度か着信があれば
急ぎの用事ではと思い
すぐにではなくても
折り返し電話をするのではないだろうか
悪い人ではないとは思う
しかしなぜか
話せば話すほど不信感が大きくなる
何が一番心配なのかといえば
それは
本当に猫を託して大丈夫な人なのか
その一点に尽きるのです
またしても
失礼を承知で言わせていただくと
家の周りが不衛生過ぎる
エサをあげているのは猫だけではなく
ハトにも庭にエサを撒いて与えている
2日前
ボランティアさんと
捕獲器の設置場所の確認に伺った際
私が貸し出している捕獲器は
ハトのフンだらけになっていた
捕獲器の中で
ハトもエサを食べていると聞いた時は
開いた口が塞がらなかった
また
捕獲器の中の何だかわからない
焦茶色の塊りには
アリやハエが集り
他にも
何だかわからない虫が
たくさん張り付いていた
そんなご飯を
平気で猫にあげているのだ
食べ物があれば
ハトだって虫だって集まってくる
食べに来る生き物には罪はないけれど
不衛生なまま平気で放置出来る人間から
ご飯をもらっている猫達が
かわいそうで仕方ない
庭も捕獲器の周りも
ハトのフンだらけ
ハエが飛び交うその光景を目にして
ボランティアさんと私は決心した
この家に住む
男やもめ三兄弟に
猫のお世話など出来るはずがない
猫を迎えたいなら
もうとっくに
準備をしていてもいいはずなのに
未だに
トイレさえ用意されていないのだ
もし仔猫が捕まって
Yさんに託したとしても
脱走させてしまう可能性が
大いに考えられる
だから
仔猫は1匹たりともYさんには託さず
里親さんを探す
お母さん猫は
手術後リターンして地域猫として見守る
捕獲出来たら
Yさんにはそうお話しするつもりです
今日は
夕方から捕獲の予定でしたが
私が休みということもあり
早朝に
私宅玄関前とまるちゃんのおばあさん宅に
捕獲器を1台ずつ置く事にした
入れば
ボランティアさんに代わり
主人の運転で
私が病院に連れて行くという計画
朝4時50分
捕獲器をおばあさん宅に置きに行った
5時ちょうどに
私宅玄関前にも捕獲器を置く
お母さん猫は
朝来る事が多い
Yさん宅で
捕獲器には慣れているはずだから
来てくれれば入る気がする
9時半までに入れば
手術をお願い出来る事になっていた
落ち着かないながらも
刻々と時間が経過していく中
もし
誰かが捕獲器に入るところを
サスケが目撃したら
そんな心配もしながら待ったけれど
お母さん猫も仔猫も
お父さんと思われる茶白ちゃんも
今朝は来なかった
何かを感じたのだろうか
来たのは
サスケひとりだけ
いつもと違う玄関前に戸惑ったのか
私が出て来なくて悲しかったのか
駐車場からリビングを覗き込むサスケ
サスケ
そんなトコから覗いてないで
捕獲器に入ってよ

今日は
ご飯あげられなくてごめんね


9時30分
捕獲器を確認すると
誘い込み用に置いた
焼きかつおがひとかけ無くなっていた
サスケ…だった

夕方からは
Yさん宅周辺にも数台の捕獲器を
朝まで置く予定
この時期はすぐにアリなどが来るため
マメにご飯を交換しながら
見回りのお手伝いをさせていただきます
お母さんと仔猫
そして出来ればサスケ
どうか入ってくれます様に




