前回からの続きです
もしこれから先音妓ちゃんが
今よりももっと体調を崩したり
ケガをした時
病院へは連れて行くつもりがないなら
そして
保護する事が難しいというのなら
みなしご救援隊さんに
引き取りをお願いしてはどうか
私からの提案に
深夜になって姉から返信があった
隼(甥っ子の名前)とも話し合って
色々考えたけど
施設には入れないよ
それからしばらく
姉とラインでのやりとりが
続いたのだけれど
姉には
真剣な話をしている最中にも関わらず
ちょいちょい
つまらないジョークを入れてくるという
悪いクセがある
そーいうコト 今言う?的な
今回の音妓ちゃんの事に限らず
今は亡き父が認知症を患って
母を交えて色々相談した時もそうだった
あのおちゃらけは
あまり深刻になり過ぎないようにとの
姉なりの配慮なのだろうか
だとしても
いくら姉妹とはいえ
こちらは真剣なのにと思うと
多少なりとも腹がたつ
腹はたつけれど姉という人は
その場しのぎに
嘘をついたり
いい加減な事を言って誤魔化したり
そんな事をする人ではないと思っている
だから今回
保護するという言葉はなかったけれど
音妓ちゃんの事は
この先もちゃんと考えて行く
そう言ってくれた事が嬉しかった
病院にも
連れて行くつもりでいてくれた
今捕まえて病院に連れて行ったら
せっかく懐いてくれた音妓ちゃんが
もう二度と
来てくれなくなってしまうかもしれない
だから送ってくれた抗生剤で
もう少し様子をみたい
寒くなる頃までには
家(玄関)に入れてご飯をあげる
夜は中で寝れるように
しーちゃん(去年老衰で亡くなった
わんちゃん)が使ってた
ケージを置いてみようと思う
しーちゃんが使ってた
ヒーターもマットもあるから
確かに
姉の家の玄関は無駄に広い
しーちゃん よく玄関で寝てたっけ
でも
音妓ちゃんは猫
姉の思惑通りに行くのだろうか
よだれの事も心配していた
もし歯周病とかなら
抜歯したら良くなるよね
抜歯っていくらくらいかかるの?
と聞かれた
残っている本数にもよると思うけど
クロちゃんの時は
11本全部抜いてもらって
一泊入院したら6万円だった
と送ると
ぴぃーー
とだけ返信があり
しばらくメッセージが途絶えた
……
姉はおそらく
お腹を空かせてやって来る音妓ちゃんが
かわいそうで
放って置けなくて
ご飯をあげ始めたのだと思う
始めは近づくと逃げてた音妓ちゃんが
姉や甥っ子を見つけると
走って来て甘えてくれるようになった今
音妓ちゃんが可愛くて仕方ない
と言っていた
今はよだれも落ち着いている
音妓ちゃん
私は
少し急ぎ過ぎたのでしょうか
8月の終わり
音妓ちゃん
よだれも出てるし
首をブルブルって振りながらご飯食べるの
口が痛そうだし
あんまりよく開いてない気がする
姉からのラインを見た時
ずっと首を振りながら
何とかご飯を食べていた
クロちゃんを思った
そしたら
扁平上皮がんと宣告された
あの時と同じ
何だかわからない
大きな不安と悲しみに
襲われてしまった
私が何とかしないと音妓ちゃんは
食べられなくなって
死んでしまう
それしか考えられなくなっていた
主人に保護を却下され
もう残された道は
みなしご救援隊さんしかないと
思ってしまった
家族として愛されて暮らせるなら
それが一番いいに決まっている
音妓ちゃんの幸せは
どこにあるのか
もっと冷静に
考えなくてはいけなかった
そして
うちの子達の事も
ちゃんと考えなくちゃいけなかった
はい
はい
はい
音妓ちゃんの幸せを
姉と一緒に
もう一度
ちゃんと考えてみようと思います
今朝の音妓ちゃん




