前回の投稿は夜行バスのお話でした。では夜行バスなんかでどこへ行ったの?ということですが…(というかそういうご質問をいただくかな、とも思ったのですが) お察しのとおり、夜行バスは温泉地への旅です。そう、私にとってはSRS後初めての温泉。大きな一歩を刻む計画です。

 

 

夜行バスから朝降り立ったのは泊まる宿から歩ける距離の場所。とはいえ睡眠不足と疲労があるのでゆっくり歩きました。今回の旅行は友人と二人。1年前の投稿では既婚レズビアン女性として友人との二人旅はしにくいと述べましたが、妻から私への恋愛感情を完全に失ったことを告げられた今はお互いにこういうことは容認しています。私の気持ち自体は未だに妻一筋なのですが。

 

友人とは午後のチェックイン頃の現地集合なのでそれまでは数時間私一人。何はともあれ朝食ですが、泊まる宿は朝食を(前夜泊まってないので)提供できないということで近くの別なホテルのベーカリーに遠征。なんか洋風な朝食でした。でも日本のベーカリーは米国と違うので全然OK。因みに米国のベーカリーは菓子パン系や惣菜パン系が少なく、というかほとんどなく、パンそのものを丸ごと、という所が多い印象ですね。サンドウィッチのラインがある店はそちらがメインビジネスになってる場合が多いかも。

 

荷物を宿に預けて身軽になった私は温泉街をのんびり歩いて散策。昭和という時代は他の時代と比べても社会の変化が極めて大きかったというのが私の認識(炭治郎・禰豆子の時代直後からバブルの時代までってめちゃくちゃ違うと思うんですが)なのでひとくくりに「昭和のなんとか」という表現は避けたいのですが、私の記憶にある昭和――子供のころ体験した昭和――1970年代の雰囲気があちこちに残る街でした。かなり有名な温泉地ですが。

 

お昼は結局朝と同じホテル併設の海鮮レストラン。そのあとゆっくり泊まる宿へ戻り友人と合流。久々の再会でハグのあと部屋へ。わーすごい!海を一望できる和室!風は強いけど部屋の中からの景色には影響ありません。去年11月の一人旅では温泉に入れて寝れればいいや、とケチった宿だったのですがやっぱりそれなり(2倍?)の値段だと部屋も宿も立派です。

 

さて…… 一息ついたらいよいよ温泉へ。友人には気になるようだったら一緒に入らなくてもいいよ、とは伝えましたが私の心もとない心中を察してくれたのか、一緒に来てくれることになりました。友人は出会って35年近くになるシス・ヘテロの女性。涙が出るほど感謝です。

 

浴衣に着替え、去年と同じく髪をヘアクリップで上げて浴場へ。途中庭のきれいな眺めもありましたが私は高まる緊張と不安で眺めを楽しむ余裕なんてありませんでした。知らない人達って私の今の身体で女性に見てくれるんだろうか。疑われて大騒ぎされたらどうしよう。友人にも迷惑をかけてしまう。55歳からの性別移行でこれってやっぱり無謀?

 

でも当たり前ですが心の中の不安とは関係なく浴場に着いてしまいました。見間違えましたなんて言い訳が絶対効かないよう大きく「女」と表示されているほうへ。ほんとこれ大丈夫?

 

次回に続きます。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 性同一性障害(MtF・MtX)へ
にほんブログ村