このブログでたびたび述べている通り私の恋愛対象は女性のみ。つまり私は(トランス)レズビアンということになるわけですが、性自認のコンセプトも存在しない20世紀の太古の昔から抱えていた性別違和、そして私の自認する性別が強固に自分の中に根付いていることと比べると、自分がレズビアンであるという認識は「後追い」という感じが否めません。
私は女性、ということは私はレズビアンなんだ、と結果論で導き出されたかのように。でも性自認にあった生活をする日が増えるにつれ、私のレズビアンとしてのアイデンティティーも意識しないうちに固まってきているようです。それに気が付いたきっかけはTVドラマ、映画のレズビアンキャラ。妻に「このドラマ観たいのは○○(レズビアンキャラ)のせいでしょ」と図星をさされて、そういえばそうかも、なんて。気が付かないうちにレズビアンキャラに感情移入してしまっていた単純な私には思わず失笑でした。
そこでさらに気が付いたのはレズビアンキャラなんて前はこんなにいなかったのではということ。特に米国ドラマではここ数年急に増えてきた感じがするのですが、どうでしょう。同性愛をテーマにしたドラマは別にして、普通のドラマ(サスペンスもの、SF、コメディーなど)でもストーリー上性的指向が何でもいい(LGBであることがストーリー上必要ない)キャラクターにLGBキャラが増えてきているという印象です。
これはLGBTQ当事者の私としては非常に歓迎したい傾向です。トランスのキャラクターに関してはまだまだ全然ですが、LGBに関しては(少なくとも米国では)かなり「普通」になってきている証だと思います。そしてもし私が本来の正しい性別の身体で生まれてきていたとしたら、ずっとレズビアンを自認しながら生きてきたはず。10代、20代の頃なんて同性愛者であることをただひたすら隠しつづけ、悩んでいたんだろうな。間違った身体に生まれてきたが故に自分がストレートだと信じ込んでいた私は幸運だった?
今更ですが同世代のLGBの人達ってこの頃相当苦しんでいたんだと思います。TVドラマでも映画でもまともなキャラはなく、社会でも完全に排斥され異端視されていた時代。つながりを見つけるにもネットがないのですごく大変だったはず。唯一漫画にはあったのかな。ロザリーがオスカルと結ばれるような気が利いたストーリー展開になってたらよかったのに。
中高の同級生でも誰か必ずいたはず。同級生でなくても同世代のレズビアンの方のお話を聞いてみたい、つながりたいという淡い気持ちはあるのですが、積極的にレズビアン・コミュニティーにアプローチなんてことはできません。というのもシスレズビアンのコミュニティーの中にはトランスレズビアンを受け入れない人達が少なからずいるという恐れが私の中でかなり根強く、拒絶されるのが怖いのです。この点については私は米国の実情も日本の実情もよくわかっていないのですが、英国では多くのレズビアンTERFが反トランスの主張を声高に唱えています。
LGBTQ当事者であるかないかにかかわらず私を受け入れてくれる人達には大変感謝しています。受け入れてくれるシスレズビアンの方にもいつの日か出会えたらいいな、と思っています。