昨年12月、そして今年1月の投稿で2019年半ばに母、子供、そして義父母にカミングアウトした話をしました。もう手遅れと(認めたくないけど)薄々わかっている髪も伸ばし始めました。2020年頭からは女性として過ごす日を週二日に増やします。そしてしばらくしてコロナ禍。世界中で自宅で過ごす時間が増えた人ばかりかな、と思いますが、この年(2020年)はもちろん帰省も一時帰国も断念。

 

そして2021年頭からは女性として過ごす日がほぼ半分に。その年の秋頃からはウィッグも着けないようになりました。コロナ禍で仕事がほとんどオンラインになったことも後押ししたと思います。一気にフルタイムで女性として過ごすことにしなかったのはもちろん一斉カミングアウトをする勇気がなかったことが最大の理由ですが(妻へのカミングアウト後6年経つのに未だにやってません)、心の奥底に――もしかしたら女性男性半々で過ごしてもそれで十分だと思うかもしれない、敢えて完全に性別移行しなくていいと思うかもしれない、そしたら一斉カミングアウトしなくても済むかも、という思いがくすぶっていたこともあります。

 

半々の生活をしてみてはっきりしてきたのは、フルタイムでなくてもやっぱりもっと女性として過ごす日を増やしたい、という気持ちに変わりはないということ。今から考えればずいぶん往生際が悪い、あれほどの性別違和を抱えていたんだから当然でしょ、というのは全くそのとおりなんですが。

 

一気に女性フルタイムにしなかったもう一つの理由は妻への思い、気兼ねでした。男性としての私を完全になくしてしまうのは申し訳ない、残せるものなら少しでも残しておいたほうがいいのでは、という気持ちですね。でもこれはきっぱり否定されてしまいました。半々なんてかえって不便、さっさとカミングアウトして女性フルタイムの方がラクだって。 

 

…ほんと?ほんとにほんと?

 

以前の投稿で何度か触れた通り私自身は身体的なホルモン摂取の効果をほとんど感じていなかったのですが、妻としては私のことを男性としてはもう全く見れない、ということでした。これを妻から聞くのははやっぱり寂しかったし悲しかったのですが、これが本当の私、というのがはっきりしてしまった今となっては当然の結末です。男性フルタイムというのは絶対無理だし、ホルモン治療も効果不十分とはいえ不可逆の変化も既にありましたので。

 

でも外出して女性として認識されていると感じることができることには感謝です。男性(だと思い込んでいた)時代、50年近くもの間夢でしかあり得ないと思っていたことが実現するなんて。極限まで抑圧されていた元々の心が解放されたよう。シス女性だったら当たり前のことなのに。あと10年早かったら… いや5年でも早かったら…

 

でも逆にもし5年遅れていたら… 私そんなに持ってなかったと思います。あの時カミングアウトしていなかったら単に全てが遅れるだけ。私はもっと後悔していたはずです。

 

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