先月お話しした通り、今一時帰国で日本に来ています。もしスーパーのセルフレジで(買ったアイテムを入れるための)有料ビニール袋を開けるのに異様に苦労している巨顔のおばさんを見かけたら多分私です。時空がひずみ重力が発生するほどの巨顔なので一駅となりからでもすぐにわかると思います。

 

でもなんかオレンジジュースがすごい値上がりしてる?米国ではオレンジの果樹が病気で甚大な被害を被り、ここ2-3年で値段が倍になってしまって以前は毎日飲んでいたのにすっかり手を出せなくなったのですが、日本でも? 楽しみにしていたおかき類も高くなっていますが、こちらは高騰したお米の値段を考えれば驚くことではありません。それでも残念。揚げせん系は私の大好物なので。

 

で、肝心のお目当て、海産物は?私は特に青魚系――ぶり/はまち、鯖、さんま、サーモンなど――が好きで、のどぐろと比べられても鯖や養殖サーモンを選んじゃうくらいなのですが、今世紀にはいってこういったお目当ての種の不漁が報道で伝えられることが多くなりました。サーモンはともかく他は大衆魚だったのに。今年はとりあえず鯖はOKみたい?サーモンは養殖技術が確立して以来価格が比較的安定してるので助かってます。

 

私が米国に来たのは80年代末。慣れない英語で苦闘していたお話はこのブログの最初のころ、2021年の一連の投稿で述べましたが、そのころ米国で東アジア人、特に中国人がそれまで食べてなかったような種の魚を食べ始めていることに気が付きました。そうです。私の好物の「脂ののった系」の青魚。米国ではすでに寿司の人気が高くなっていたものの、一般的には鯖やさんま、アジなどは寿司以外ではポピュラーではなかったのですが。

 

鯖はポルトガル系のレストランなどでないこともありませんでしたが、一般的にこのサイズの魚は欧米人には大きなハードルがあります。小骨です。箸に慣れていない人たちは小骨のある小さめサイズの魚を敬遠する傾向が強いのですが…… 中国出身の方は全く苦にしません。もともと中国では淡水魚が主流。外洋、特に寒流系に多い青魚は伝統的にメジャーでなかったはずなのに、日本料理店で青魚に舌鼓を打っている中国人、中国系の方をよく見かけるようになって、私は真っ青に。

 

あの巨大人口を抱える中国の国民が今まで食べてなかった青魚の味を「発見」したら、青魚の需要が激増し、乱獲状態になるのは必至。当時すでに漁獲量が激減していたウナギの二の舞で長期的に青魚系の漁獲量に大きな影響があるのでは、というのが30数年前の私の危惧でした。私の関心が自分の好物だけに偏っていたこともあって当時は誰も私の心配を真に受けてくれませんでしたが、どうも恐れていた通りになってしまったみたいで。相変わらず役に立たない私の先見の明です。

 

中国の漁船団は今や大型船を中心に太平洋まで進出しているようです。近年の漁獲量の減少原因はほかにもあり、中国の需要拡大のせいだけではありませんが、一つの大きな要因になっているのではと感じています。

 

青魚ではありませんが、もうひとつ、渡米当時米国北東部のシーフードについて驚いたことがありました。それまでは魚介類を生食するのは世界でも日本人くらい、と思い込んでいたのですが(欧米でも牡蠣は生食するのを忘れてました)、渡米早々にシーフードレストランでいただいた cherrystone clam。ハマグリくらいの大きさの二枚貝ですが、こちらではなんと生で食べます。あの何でも火を通し過ぎる米国人が二枚貝を生で食べる?日本でも蛤のような二枚貝を生食したことのなかった私は驚きましたがこれが美味!少し小ぶりの littleneck clam と共にシーフードレストランでの私の定番アイテムとなりました。

 

生食用チェリーストーンクラムの典型的な盛り付け例

 

このあたりでは写真のようにカクテルソースと摺り下ろしたホースラディッシュで食べるのが一般的ですが、わさびと少量の醤油にも合いそう。あれから40年近くたってるし、日本人の口にも絶対合うはずだけど一時帰国の時にお目にかからないのはなぜ?というわけで調べてみたら…… 日本では「ホンビノスガイ」と呼ばれていてすでに東京湾岸(!)でも生息が確認され、一部流通もしているそうです。でも生食はまだほとんどされていないとのこと。うーんそれは残念。せっかくだから日本でも生食できるようになればいいのに。海鮮居酒屋の定番アイテムになるポテンシャル大だと思います。

 

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