まだ1か月ちょっとしかたってないのにいろいろなことがある2025年です。もちろん私個人として影響の大きいトランプのトランス排斥については既に述べてますが(これからもまた投稿すると思いますが)、何しろ1期目と違って今回は閣僚、スタッフに的確な助言をできる人物が皆無。全く予想通りですが、経験・知識は度外視、忠誠心のみを尺度にしてイエスマンで政権幹部を固めてしまったので。

 

何か言えるとすれば――経験・知識面から敢えて言えば――国務長官のルビオくらい?でもルビオにしても少しでもトランプの意に反する発言をすれば即座に首をすげ替えられることは十分承知のはずです。更に共和党支配下にある議会が完全にトランプの暴虐を黙認しているのでブレーキが全くかかっていません。連邦最高裁も9人の判事のうち(以前述べた通り)トランプ1期目に任命された判事が3名、それ以前からの保守強硬派判事が2名、保守穏健派判事が1名、残り3名がリベラル派という構成。行政、立法、司法を全て掌握し、はっきり言って独裁体制を短期間に確立したようです。世論の方はイーロン・マスクがSNSでコントロール。反論すれば様々な手段で封じられるので、半年もすれば主要メディアも言論統制状態になるかも?

 

世界をリードしていたはずの民主国家からプーチン体制のような強権国家へ舵を切った感じです。もちろん現時点ではプーチン体制とまでは行ってませんが。いずれにしてもものすごい勢いで米国が変容しています。長年米国とやり取りしてきた「米国通」の日本人も米国内の情報を肌で感じていないとどの程度なのかピンとこないのではないでしょうか。

 

ガザのパレスチナ人を強制移住?米国が長期間にわたって統治?復興が目的ならそんな必要はありません。もっともこの件に関しては急ぎでない、米軍は派遣しない、復興は周辺国がコスト負担、なんてたった一日でかなりトーンダウンしてますが。不動産業が本業なのでその視点でカジノやゴルフ場リゾートをつくれば儲かって経済発展にもつながるとのあきれる程単純な考えのようです。「ディール」で良い条件を引き出すためにふっかけているだけ、との見方もありますが、トランプは強制移住や米国統治が可能なら実行すると思いますよ。反発が大きかったのでささっととりあえず引っ込めた感じですね。

 

大国の指導者たるもの、国際社会の信頼を損なうような言動は絶対慎むべきはずです。国際法は国内法と同じように法を執行するのが難しいので、お互いにルールを守るという信頼関係は極めて重要です。トランプは国内法ですら幾度となくすり抜けているので国際法、条約順守などは尊重どころか念頭にもないでしょう。

 

トランプは「予測不能」な大統領だという記述を日本の記事を目にしましたが私は必ずしもそうではないと思います。国際関係完全無視、信頼関係構築・維持にも興味なし、外国は取引相手としか見ていないわけですが、国内世論向け、自身の支持層向けに得点を稼ぐ極めて短期的な視点で物事を判断するので言動、意図は意外に単純だと私は見ています。

 

トランプはさておき、それ以外でも衝撃的なニュースが続きました。新年早々のロスの山火事。そして昨年末のアゼルバイジャン機、韓国機のショックがまだ覚めやらぬうちに米国首都での航空機事故。それも空中で両機が(角度は多少ありましたが)ほぼ正面衝突という信じられないような画像。10秒前に視認できていたら恐らく回避できたのに。

 

トランプに関してはどうしようもありませんが、その他に関しては悲劇的なニュースが減りますように。


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