帰国して1週間もたってないのに日本の物価にはすっかり慣れてしまいました。でも驚いたのは行きつけだったラーメン屋。ほかの定食屋はそれほど値上がりしてないのにここだけは1年前と比べて5割増し。700円台だったはずの豚骨ラーメンが1100円近くに。小麦粉のせいだったらパンやパスタにも影響してるはずだし、人件費や光熱費はどの料理店も同じ立場のはずだからなんでだろう? この店だけ?
そうでもなさそうです。ラーメンは全体的に高騰している?なんで? ネットだと人件費、光熱費、材料費が、などの記事が多いですがそれじゃパスタのお店も同じはず。一つ考えられるのは外国からの観光客です。米国の都市部ではラーメンはここ数年かなり人気がでてきていますが、欧米からの観光客にしてみれば本場日本のラーメンが(自国の)半額から3分の1で食べられるわけで、そりゃ殺到するよね。都心のラーメン店に観光客が並んでいるのはまだ見てませんが、高くてもお客さんが来る、ということかも。でもラーメンで1000円超えるとやっぱり私の足は遠のきます。ラーメン以外でおいしいものもあるし。
すみません。今回の本題は夜行バスのお話でした。
既にお察しの方もいらっしゃると思いますが私はかなりの旅行好きで、独身時代の休暇は貧乏一人旅というのが定番でした。30年程前にユカタン半島を訪れたときのことですが、カンクン(ビーチリゾート)からメリダ(マヤ文明遺跡観光の拠点)までを夜行バスで移動。この時のバスの座席が予想外に快適でした。高めの切符でしたがまさかここまでとは。リクライニングこそ国際線ビジネスクラスに及びませんが、レッグルームは全く劣らず。座席幅はより広かったかも。もう少し目的地が遠くてもよかったと思うくらいしっかり睡眠をとることができました。
その記憶があったので、今回日本で機会があったら夜行バスを試してみたいな、と思っていたわけです。ネットで調べてみると3列独立シートならよさそう。もちろん普通の4列シートより高いけどそれでも飛行機や鉄道より安く、目的地のすぐそばまで行けるのも魅力です。
乗車地は新宿のバスタ。近くで夕食を済ませてバス旅に備えてペットボトルの水を購入。110円!ぶわはははは…… 先月N病院からの帰りのリッター千円近い水にリベンジを果たした気分です。(10月26日の投稿「6か月検診」参照)それはさておき、日本でバスの旅なんて中学校の修学旅行以来?
新宿は始発じゃないのでバスに乗り込んで発車を待つわけではありませんが、待合室でどんな座席が期待が膨らみます。発車時刻の数分前にバスが到着し、勇躍乗り込んで初めて独立3列シートと対面しました。各座席はカーテンで仕切られており、プライバシーは思った通り。でも座席の幅は大したことない…… シートに座ってリクライニングを確かめます。うーん。
リクライニングもレッグルームもあの30年前のメキシコのバスには遠く及びませんでした。あれはもしかしたら2列シートだったのかな?写真とっておけばよかった。今ならスマホとWiFiですぐにSNSにアップなのかもしれませんが当時はインターネット出現以前。切符自体は高価ではなかったのですが、今ネットでメキシコの同路線を探しても同様のシートは見つかりません。ちょっと狐につつまれたよう。
でもリクライニングとレッグルームが不十分で12時間近いバス旅というのはかなり堪えました。日本到着から間がなく疲れていたせいもありますが、歳のせいで体力が落ちているかも。昔みたいな貧乏旅行は無茶になってきたのかもしれません。次回は飛行機か鉄道にします。2列シートの夜行バスというのは日本ではあまり多くないらしいので。