手術から3か月経ちました。以前(5月11日の投稿で)お話ししたとおり、術後12週たったらダイレーションは1日3回から2回に減らしていいことになっています。1日4回から3回に減った時は嬉しかったのですが1日3回でもじきに慣れてしまってうんざりしていた私は12週経つ2,3日前に橙と緑のダイレーション中の写真をN病院に送り、1日2回に減らしてよいか確認をお願いしました。

 

翌日の返信で1日2回への移行OKのお墨付きをいただいた私はこれで晴れて橙のみの1日2回へ!朝起きた時と寝る前だけなので助かります。ただ頻度が減るとダイレーターが所定の深さに達するまで時間がかかるようになりました。結果ダイレーション1回あたり、準備と後始末を含めて少なくとも45分かかっています。毎日1時間半。これであと9ヵ月がんばります。はー…

 

さて、5月上旬に自宅へ戻ってからの検診は全てリモートでしたが、3か月検診は面前。というわけで2か月ちょっとぶりにまたN病院へ、1泊2日のバスの旅です。前回自宅へ戻った時(術後20日)は5-6時間バスの座席に座っているなんて考えられず(SRS後は長時間座ると痛みがひどいのです)高額でも座っている時間が1時間以内の飛行機で自宅へ戻った私でしたが、今回は平気そう。それだけ回復したってことですね。

 

前回N病院から退院時に渡されたアイテムで持ち帰り切れなかったものを友人宅に置かせてもらっていたので、大きなスーツケースをころがしてバスと地下鉄を乗り継ぐわけですが、この点に関してはもう手術の影響はほとんどありません。ただ7月の熱波には参りました。 35℃。 それでも(東京以西の)日本の比ではないのであまり文句は言えませんが。

 

アポは翌日午前のいつものパターン。N病院からは直接帰りのバスターミナル直行なので、またスーツケースをごろごろさせながら地下鉄で。お馴染みの待合室には

かなり早めに着きましたが、今回は待合室でディスコードであらかじめ連絡をとっていたNと初めて会うことができました。Nは私と同日の手術日、術後3か月検診も同じタイミングなので同日になったわけです。Nは手術後3週間ほどの経過が思わしくなく入退院を繰り返し、部屋が隣だったにもかかわらず入院中は会うことができませんでした。待合室ではその他にも3人会うことができました。短い会話だったけれど同じ立場の人達と話すのは力になります。

 

そして肝心の検診。リモートでない最大のメリットは実際に膣内を診てもらえること。膣鏡で内部を診てもらった結果は「治癒状況は非常に良好」とのこと。私の問題はしつこく残る外陰部の腫れと戻ってこない皮膚感覚だけのようです。2日がかりの検診ですが予想通り診察室にいたのは20分程度でした。次回は10月の6か月検診。これも面前なので再びここに戻ることになります。

 

ちなみに検診では医師には診察してもらっていません。こちらではPA(Physician Associate/Assistant)、NP(Nurse Practitioner)といった医師(MD)と従来の看護師との中間の資格を持つ専門職があり、N病院での診察は通常NPに行ってもらいます。日本の感覚だと看護師?しっかり医師に診てもらわなきゃ困る(医師免許を持っていない医療スタッフは皆看護師、という理解のせいで)、という人がでてきそうですが、侮るなかれ。PAもNPもしっかりした教育プログラムとトレーニングを受け、医療の専門知識を習得しなければ取得できない資格です。州にもよりますがフォローアップの診察、診断、治療薬の処方など様々な医療行為を任され、医師の負担の軽減に貢献しています。私は日本の最近の医療現場の状況はわかりませんが、日本でも同様の専門職が定着したほうがいいのでは、と思っています。

 

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