手術から3週間ちょっと経ちました。先週水曜には自宅へ戻りましたがやっぱり自宅のほうが回復にはいいですね。今のところ術後の異常はないので概ね回復は順調です。歩行、階段昇降などは予期していたよりもかなり早く回復しているのですが、痛みと患部の腫れは術後半月全く改善が見られず辛かったです。

 

ただ痛みはここ2、3日ようやく収まってきており、痛み止めも1日8回から6回に減らして様子を見ています。そしてもう一つ――ダイレーションですが、こちらもかなり苦闘しており、ディスコードから示唆される術後3週間の状況より私は遅れているようです。まあ競争ではないのでマイペースでやっているわけですが、今日はそのダイレーションについてちょっとお話します。

 

ダイレーションはご存じの方には説明不要ですが、膣ありのSRS術後、その大事な膣の深さを維持するために不可欠なケアです。あるはずのないところにあるはずのない穴を造ったわけで、身体の自然な反応としてそれを閉じようとするのは当然。放っておくとせっかく造膣したのにどんどん狭く浅くなってしまうわけです。N病院によると特に大事なのは術後3か月くらい。でもその後も深さを維持したいなら一生続けていかなくてはなりません。

 

ダイレーションにはダイレーターを使うわけですが、SRSと関係のない大多数のみなさんにとっては全く馴染みがないアイテムだと思いますので写真を載せますね。
 

 

(ダイレーター)

 

N病院では左から2番目、紫のものから始めます。退院時に写真中右側の4本(紫、青、緑、橙)を渡され、まだ痛みと闘う身体で1日4回のダイレーションが始まります。ダイレーターはかなり堅いプラスチック製。形だけだと(大人の)おもちゃに見えるかもしれませんが、かなり痛いです。はっきりいっておもちゃというより拷問器具。潤滑ジェルをしっかり塗って痛みに耐えられるぎりぎりまで突っ込んで15分間ホールド。ぎょえええこんなに痛いものだとは思わなかった。

 

写真にはきっちりサイズまで表示されていますが、青以降は平均的なペニスのサイズよりかなり大きい感じがします。右端の橙なんてはっきり言って信じられません。スレッズをご覧いただいている皆さんには私がどのダイレーターでどのドットまで到達したか述べているので私の苦闘ぶりが伝わっているかもしれません。N病院の指示では最初の6週間は1日4回、7週目から12週目は1日3回、13週目から1年後までは1日2回、そして2年目以降は週2回やることになっています。

 

数日間がんばって紫での痛みが少し収まってくるとN病院からは青へ「昇進」するよう促されますが、するとこれがまた痛い… 私は現在朝の1回目を紫、その後3回は青を使っていますが、青を使えるようになるまで退院後10日はかかっています。当然ですが青では紫で到達していた深さに達していません。ガイドラインでは3週間で緑、6週間で橙へ移行することになっていますが私は遅れそうです。まあしょうがないです。

 

それにしても橙なんて大きすぎ。巨大です。あんなに大きくなくてもいいんじゃないの、と思いたいところなのですが。

 

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