火曜に退院して郊外のAirbnbに移りました。さて、肝心の問題――2月9日の投稿「SRS その11」で言及した余計なスリル、膣ありか膣無しかはあけてみないとわからない――の結果はどうだったのでしょうか。病室に移ってからは様子をチェックにくる医師にいちいち結果を聞いていた私ですが、誰も手術には立ち会ってないのでその点については知らないとの返答ばかり。

 

患部はもちろんきっちり分厚いドレッシングと強力テープの完璧防御なのでわかりようはありません。でも徐々に痛みが胴体下部全体から患部に限られてくるようになると、N病院の売りのひとつであるロボットを使った腹膜手術の副作用である特有の痛みがないこと、膣に詰め物をされている感覚が全くないこと、そして私の手術時間がやや短かったらしいことからどうやら膣ありは無理だったかも、と気持ちの準備をするようになりました。

 

そんなころ病室を訪れたソーシャルワーカーに私はダメ元で同じ質問をしてみました。本人は答えを知りませんでしたが、快くじゃあR先生に電話で今聞いてみますね、とのこと。数分後戻ってきて「大丈夫、膣形成は全く問題なかったですよ」と伝えてくれました!

 

わー 苦労してN病院まで来た甲斐があった… 暫く感慨に浸った私ですが、そうなるとダイレーションとの長い付き合いが始まることになります。ただこの時点ではそれがどれ程大変なことかは実感していませんでした。当然かもしれませんが。

 

入院中の回復はかなり順調だったと思います。N病院では手術日をゼロと数えるので術後2日目には病室をでて院内のフロアを2周(100-150m?)。3日目は7周、4日目は12周。 ドレッシングは5日目朝に外れる予定でしたがわけあって3日目に外れ、腫れあがった患部を医師が鏡でみせてくれました。うーんまだまだものすごい腫れよう。腫れが引くまでじっくり待たないと。痛みもあって感動に浸っている余裕はいまいちでした。 

 

4日目の朝カテーテルが外れ、5日目の朝までに排尿機能が十分に回復していることが確認できればカテーテル無しで退院。5日目の朝には膣の詰め物が取り除かれ、ダイレーションのやり方を教えてもらいました。そしてその直後無事カテーテル無しで退院できました。

 

術後9日。退院してからはまだまだ痛みをコントロールするのに四苦八苦、かなり疲労困憊ですが、じっくり回復していきたいと思っています。

 

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